2026年/年頭挨拶 ー代表取締役 高木誠司ー
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
振り返り
毎年恒例ですが、昨年の振り返りから。
数字で表すと、70点という感じでした。
上半期は満点でしたが、下半期は20点くらいかなと。
半分で割ると60点、でも通年は達成したので、10点加点して70点、という肌感です。
2024年度対比で増収増益となりました。
お客様に対しては、「Your Ad Performance Partner」というミッション通り、お客様の広告パフォーマンスアップに貢献して着実に成長しているという実感はあります。
利益も増えてオーナーにはちょっとは貢献できたし、上半期は全体的に昇給もできて、関わる方々に向けて少しばかりプラスにできたと思います。
さて、堅苦しい話はこれくらいとして、昨年の大きな変化をいくつか。
オフィス移転
7月下旬、オフィスを移転しました。
移転といっても渋谷スクランブルスクエアweworkの38階から45階に移っただけですので、大差はないです。
いや、大差、ありました。
天井は高く、窓は大きくなりました。
富士山一望、新宿や代々木を眼下に、開放感が圧倒的になりました。

コーヒー、カフェラテ、ビールが飲み放題。
アクセスも東京随一、日本でも最高峰クラスでしょう。
一番良いのは、若い方が多いので、こちらの気分も若々しくなれることかもしれません。
仲間
昨年、5人以上の仲間が加わりました。

経営会議
経営会議に新しいマネージャーが1名参加となりました。
率直に言い合えるメンバーばかりで、議論が活性化しました。
よりよい会社づくりに向けて着実に進展していると感じています。
M1 Valueの策定
ここからは、社内メンバー向けに書きます(もちろん、社外の方に読まれても大丈夫な内容にしています)。
とても長くなりますので、社外の方は飛ばしてください苦笑。
メタップスワン(M1)には「大人が集まったプロフェッショナル集団」であるという価値観があります。
最低限の規則は設けつつも、大企業病、官僚主義に陥らないように経営しています。
ですので、あえて意識して細かい規則やルールをつくりすぎないようにしています。
もっとも、「大人という言葉の定義が広すぎる」「ゆるさや甘さに繋がっていないか」「意見が分かれる際にどう判断すれば良いか」「マネジメントの際の指針となる組織のベクトルをもう少し具体化してもらえないか」といった声があがってくるシーンが増えてきました。
大人としての規律・プロフェッショナルとしての自覚をもって、原理原則に従って各々判断すれば大丈夫である、というM1の根本精神は変えませんが、その上で、一歩踏み込んで、M1らしい考え方・働き方における方向性を揃えました。
M1 Valueは、世の中において正しいかどうかを問うものではありません。
あくまでも「M1らしさ」の明文化であり、M1独自の価値観の可視化です。
M1 Valueは、メタップスワンをより良い会社にすることを目的として策定されています。
運用面で管理を強化することも含まれていますが、それは目的ではなく、手段に過ぎません。

3つのValueのキーワードは変えていません。
もっとも、内訳の表現を変更しています。
①プロフェッショナル
大人としての規律を持ち、期待以上のパフォーマンスを出し続けることで世の中への貢献度を高めます。
②チャレンジ
変化に適用するためにもチャレンジをし続けます。維持は停滞と同じだと考えます。
③エンジョイ
人に楽しんでいただくことで自らを楽しくします。利他の精神を大切にして自他ともに幸せを追求します。
基本的すぎる内容、細かすぎる内容もいくつか含まれています。
「こんなことまで書くの?」なんて内容もありますが、それでも、経営会議メンバーが必要だと判断した内容を明文化しました。
以下、その中から具体的なテーマを3つばかり抜粋します。
オンライン会議顔出し必須
※社外に対して失礼だと思うことは、社内に対しても失礼である可能性が高い
※資料を出している人で画面が重いなどのときは断ってオフにしても良い
※社内MTGに限り、ファシリテーター判断でかぶりものはOK
ある月の全体会議で、当社役員の齋藤が「オンライン会議では顔出ししましょう!」と掛け声をしました。
当社では、オンライン会議の顔出しについて、「大人の判断に任せよう」ということで、チームによって運用がバラバラでした。
オンライン会議で、メンバーの顔が見えず、反応がわからない中で会議のファシリテーションをしたことがある人は、ある種の【やりづらさ】を味わったことがあるはずです。
この【やりづらさ】は、ファシリテーターになってみないと永遠に気が付かないテーマかもしれません。
ある日、リーダー・マネージャークラスにこのテーマで問いを投げてみました。
いろいろと論議がありました。
そんな中、誰かがこんなことを言っていました。
「さすがにクライアントとのミーティングだったら全員顔出しするのが当たり前だと思います」
はっとしました。
クライアントに対しては顔出しが当たり前なのに、社内メンバーが相手だとなぜしなくなるんだろうか。
このまま社内でのオンライン会議の顔出しができないままだと、いつか、クライアントや取引先とのオンライン会議ですらも「顔出ししませんでした。私なりの大人の判断で。」ということが起きそうだな、と感じました。
一事が万事。
これは方向性を揃えるべきだな、と。
ということで、2025年末から、オンライン会議では社内外問わず顔出し必須にしました。
女性においては「化粧」という面倒さがあると思いますが、男女平等だと考えています。
男性も、ヒゲを剃ったり頭髪を整えたり洗顔したりして身だしなみを整えるという面倒くささを乗り越えて参加していますので。
Google Meetなどでは、参加人数が増えると資料を出しながら話すと通信環境が重くなってしまうケースがあります。
その場合は「重くなっているので画面オフにします」と一声断ればOKとしています。
めちゃくちゃ細かいことですが、こういう基本的な規律が1年後には全メンバー当たり前のようにできる会社になっているといいなと思います。
週1日以上水曜日出社必須(東京圏メンバー)
※オフラインのチーム会議・1on 1 MTG等を強く推奨する
※コアタイムは渋谷オフィスにて仕事している
※有給休暇・夏季休暇等は水曜日を避けて取ることが望ましい
※コロナやインフルなどの伝染病、忌引等は上長許可を得て休む
※年数回程度のワーケーションは問題ないが、迷惑をかけない程度に
2019年まで週5日出社が普通だった社会人にとっては、「週1出社くらい当然じゃない?むしろ緩いですよ。GAFAMや競合は週3日以上ですしね。」と言ってきます。
コロナ禍でフルリモートが当たり前となった2020年〜2022年頃に社会人になったメンバーからは、「週1日がちょうどいいです。それ以上だとツライです!」と言ってきます。
どちらが正解ということではなく、世代の違いでしょう。
このブログ記事に、現在の週1日出社になるまでの軌跡をメモしていますが、今回のテーマは、その運用及び徹底について、です。
週1日以上水曜日出社必須(東京圏メンバー)にした背景は、こんな環境を整えたいという意図がありました。
「せめて週1日水曜日は同じ曜日に出社して顔をあわせて対話しよう。」
「上司は部下の顔を見よう。」
「部下が上司に『ちょっといいですか』と気軽に質問できるようにしよう。」
1 on 1 MTGを兼ねたランチミーティングもサクっとできるようにするためだったりします。
そのために1人あたり毎月3,000円のランチ手当もあります。
ところが、最近、こんな声が聞こえるようになっていました。
「◯◯さんと面と向かって打ち合わせしたかったんですが、(水曜日である)今日、オフィスにいらっしゃらないので、来週になっちゃいそうなんですよね…」
「◯◯さん、(水曜日の11時過ぎ頃)今、自宅で仕事されているようなのでつかまらないんです…たぶん、昼過ぎには出社されると思うのですが…」
フレックスタイム制を採用しているので、出社時間自体はバラバラで良いです。
でも、コアタイム(11時〜16時)になっても自宅で仕事して、午後のどこかでちょっとだけ出社、という働き方が発生するとは、想像すらもしませんでした。
大事なことは、「他人軸」です。
自分のためではなく、チームや上司部下など、他人からコミュニケーションを取りやすくするために出社してほしいです。
そういう背景により、M1 Valueに明文化し、全員が徹底できるまで運用を強化することにしました。たかが、週1日の話ですけどね。
隗より始めよ、ということで私含めた役員、マネージャー、リーダーは率先して守りましょう。
上司は常に部下から見られていますので。
なお、チーム長判断で「お盆週くらいはワーケーションで会議しようよ」といったことはOKです。
杓子定規ではなく、普段から規律ができているならば、こういったメリハリは大人の判断で決めて良いという価値観が良いと考えています。
月1回 all hands MTG 全員参加必須
※沖縄在住以外のメンバーはオフライン参加必須
※沖縄在住メンバーはオンライン参加必須
※有給休暇・夏季休暇等は原則不可とする
※コロナやインフルなどの伝染病、忌引等は上長許可を得て休む
月1回の全社会議は、沖縄在住以外のメンバー(≒本州)も参加必須としました。
名古屋とか新潟からも新幹線に乗って来てくださいね、と。
さて、全社会議へのオフライン参加がなぜ大事なのか?
ここでも大事なことは「他人軸」です。
プレゼンするメンバーは、それなりに時間をかけて準備して臨んでいます。
大事なメッセージを随所に散りばめて発言しています。
しかし、プレゼンした人から、「全体会議で伝えたはずなんですが、伝わっていないんですよね。全社へのSlackで再度周知したほうが良いですかね。」みたいなフィードバックが何度かありました。
例えば管理のメンバーが発信した内容を、何人かが認識すらもしていないということがありました。その度に、管理メンバーは同じことを何度も説明する手間が発生します。大変なんです。
※そういう私も管理の方には迷惑ばかりかけていますが。。この場を借りてお詫びします。
「〇〇さん、先日の全社会議、たしか休んでいたと思います。なので、多分、聞いていないと思います」なんてこともあったりしました。
そうなんです、月1回、水曜日の午後の1時間程度だけなのですが、なかなか全員が揃いません。
インフルやコロナに罹患したり家庭の一大事があったりしたら、さすがに休んでいただきたいです。
しかし、そういう一大事以外の理由で休まれると、せっかく時間をかけて資料を準備して発言した方々からしたら、ガクっとなってしまうわけです。
新しく入った方も、人事の方も、一生懸命スライドをつくって自己紹介したりしているんですよね。
経営会議メンバーの言葉を借りると「全体会議の日程、数ヶ月前からわかっているはず」です。
ということで、各地から新幹線代を払ってでも来てくださいね、家庭も調整してきてくださいね、それくらい大事な会ですよと明確化しました。
録画を見るという代替案も、原則なしです。
録画を見ながらだと、内職しながら聞きませんか?(私でも、録画だとそうしがちです)
そうすると集中力が散漫になりますので、なしとしています。
※一大事の方のためにのみ、録画自体は記録します。
同様に、全体会議への参加者も、モニタに映す人以外、PC持ち込みを不可を徹底することにしています。
さて、新しい課題が生まれました。
「後ろからだと文字が小さくて読めません!」
確かに!
ということで、次回から文字や数字をできる限り大きくするようにします。
あと、全員、座る位置を前にしてもらったりなどのオペレーションを組んでいます。
運営サイドはいろんな声に応じて改善しなければならないので、大変なんですよね。この場を借りて運営サイドの皆さんに感謝申し上げます。
試行錯誤は続きます。
こんな感じで、M1 Valueには具体的な行動まで落とし込んだ内容も盛り込まれていますが、どちらかというと心構え的な内容が大多数です。
例えばこんなテーマです。
・利己の精神<利他の精神
※利他は、結局得をする
・自己評価<他己評価
※他己評価の集合を評価とするため、他己評価を仕組み化する
・言い方、伝え方、伝わり方に気を配る
※思いやりとは想像力とリスペクトである
・体調管理も仕事のうち
・つかまる人になる
・アサインされる人になる
全部書こうとする今回の10〜20倍くらいの分量になってしまいます。
新年忙しいときに、読む方も書く方も疲れるので、これくらいにします。
まとめ
M1 Valueは、額縁に入れて年に1回くらい読んでおいてください、といった類の訓戒ではありません。日々運用しながら、環境や時代にあわせて、常に変化します。
なので、人事評価軸にも連動するように設計しました。
諸々、代表個人の意見ももちろん入っていますが、一人の意見を押し通すことはしません。
議論した結果、私が提案してボツになったり変わったりしたテーマはたくさんあります。
逆に「うちの会社が大切にしている価値観ってこういうことじゃないですか?これもテーマに入れてください」と、上がってきた意見も多々取り入れてできあがっています。
いつでも見直しの機会を設けます。
議論を重ねながら、何度でもブラッシュアップ・バージョンアップします。
いろんな会社のこういうものを調べて学んできましたが、どれかといわれるとNETFLIX社のカルチャーデックに近いかもしれません。が、やっぱりちょっと違います。
誰かから「M1の憲法みたいですね」と言われました。確かにそういう性質を帯びていると思います。議論して策定したからには、メンバーも経営陣も、できていないときに「できていませんよね」と注意されてしかるべきです。
新年のブログにしては、地味で細かすぎました。
もっと、
「世の中をこう変えるんだ!」
「売上100億円目指します!」
「AIファーストで行きます!」
みたいなメッセージを書いたほうが新年らしかったかもしれません。
が。
2026年は、腕立て伏せのように組織力を強化する1年と位置づけています。
これまでとはちょっと違う経営スタイルになるため、とまどいや摩擦が起きることがあるかもしれません。しかし、オフィスも変われば、経営陣もミドル層も新しく入った人も、ゆっくりではありますが、成長したり、変化したりします。
ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
環境の変化に適応しつつも、価値観があうメンバーたちにとってはよりよい会社ができあがっていくといいな、と。そういうメンバーにとっては、メタップスワンはいつまでもステキな箱であり続けるといいな、と。
こんなことを切に願ってやまない2026年の正月です。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
