2023年/年頭挨拶 ー代表取締役 高木誠司ー
あけましておめでとうございます。メタップスワン(M1)代表の高木です。
これまであまり発信してこなかったのですが、「M1 blog」という発信ツールができましたので、新年にかこつけて2023年の抱負を簡単に綴りたいと思います。
振り返り
ビカム、エンジン、アズアンドコーという3社が2019年に合併して誕生したM1も、おかげさまで無事4期を終え、5年目に突入しました。
2019年から2022年までの4年を振り返ってみると、営業利益は約2倍になりました。
2019年末に策定した3年計画を見直すと、途中、様々な凸凹がありましたが、2022年の営業利益計画はピッタリ達成していたようです。
良かったこと
M1は、広告代理事業、データフィード事業、メディア事業という主力3事業で成り立っています。
この4年では、特に広告代理事業が大きく伸びました。
M1設立前には「積み上がらないビジネスだ」「旬を過ぎている」「成長ストーリーに乏しい」などと散々言われてきた広告代理事業ですが(苦笑)、費用対効果が明確なパフォーマンス系の広告運用が中心ですので、実は比較的安定的に積み上がっています。
他社との違いをよく聞かれますが、ある得意業種に集中して人材を採用し、チームを構成したことで大手に負けない広告運用力がついていると自負しています。
もう1つ、2022年下半期から広報・採用チームを組織化し、強化しました。
おかげで、採用が一気に進みました。
もっとも、「メタップスワンってどんな会社?」というメッセージを発信しきれていなくて、採用で苦戦することが多かったです。
FY2023は、「M1 blog」を通してコツコツと発信活動を続けて、プレゼンスを高めていきたいです。
悪かったこと
既存事業の延長だけでは将来の変化に適応できない≒持続的に成長できないと考え、ここ2-3年くらいはSNSマーケティング強化にチャレンジしました。
具体的には、①SNSメディアの広告代理、②インフルエンサーマーケティング(特にInstagram)、③Instagram独自メディア「miel beauty」の3軸で取り組んできました。
①SNSメディアの広告代理は、クライアントの要望にそって伸びており、来年からも引き続き伸びていきそうです。
しかし、②インフルエンサーマーケティングと③Instagram独自メディアでは、残念ながら成功することができませんでした。
その振り返りをまとめようと思ったら、これだけでブログ1回分の内容になってしまったので(笑)、後日にまわしたいと思います。
もっとも、チャレンジ自体には価値があったと捉えています。
チャレンジ
今後も、新たなチャレンジを続ける必要があると考えています。
新しいチャレンジの1つとして、先月、「コミックチェッカー」というメディアのα版を立ち上げてみました。
ビカムとアズアンドコーのいいところどりのようなコミックメディアビジネスです。
まだはじまったばかりなので現時点では評価しきれませんが、あきらめずに道を切り拓きたいと思っています。
ダメでしたら、また縮小 or 撤退しつつ、成功するまでチャレンジし続けたいと思います。
人事報酬制度
渋いテーマですが、この1年は、人事報酬制度の改定に集中しました。
M1創設時に制定して、4年間運用してきてそれなりにワークはしていましたが、とはいえ課題もいくつか出てきましたので、様々な角度から解決策を模索しました。
制度を練りながらたどり着いた1つの言葉は、「高収益高収入」という方向性です。
グループ論理として「予算達成前提」という制約がついてきますが、その制約の上で、成果を出した分はその分だけもらえる会社にしたいです。
制度のルール上は「高収益を達成したから高収入として報いる」という順番になっていますが、哲学としては「高収入が高収益をもたらす」という順番で考えています。
人件費をケチったら、結果としてそれに見合った収益=リターンしか実現できないと考えています。
ちょっと多めにもらっているなぁと感じるくらい報酬を出せるほうが、返報性の力学が働くんじゃないかと思っています。
実際、大企業の友人とかの話を聞いていると、M1の報酬額はまだまだ上げる余地しかないと思っています。
M1は、金融とかメーカーとか不動産と違って、ほぼ人的資本だけで成り立っている会社です。
そんな会社では、メンバーは「コスト」ではなく「資産」であり、「プロジェクト仲間」であり「投資」でもあると捉えています。
家族主義という言葉そのものは好きですが、メンバーは家族ではありません。
家族は選べませんし、好き嫌いも合う合わないもなく永遠に一緒にやっていくことになりますが、会社は目的を一にした箱であり、出入りも含めて自由に選択することができます。
ベクトルがあえばどんどん成果を出して高収入を勝ち取ればいいし、ベクトルがあわなかったら躊躇せず違う道に進んだほうが良いと思います。
副業も、それが自分を高めることに繋がるのであれば(かつ会社に迷惑をかけないのであれば)、積極的に推奨しています。
プロとして成果を出すことが前提ですが、多方面でチャレンジし続けること、そして楽しく仕事をすることこそが、M1として大事にしたい価値観の根底です。
ベストな人事報酬制度はどこにもないと思っています。
それでも運用と議論を重ね続けることで、環境変化にあわせて、常に、よりベターにさらにベターにしていければ良いと思っています。
昨今はインフレも顕著になってきています。
現状維持は相対的にマイナスとなりますので、対インフレとしても、成長のために人的資本に投資し続けたいと思います。
働き方
沖縄在住の社員が入社しました。
(クリエイターなので年に1,2回くらいですが)東京に来るときは、飛行機代を支払うことになります。
M1でも、コロナ禍でオンラインとオフラインのハイブリッド勤務がすっかり定着しましたが、ついにここまで来たもんだと感慨深い出来事でした。
もちろん、オフラインの対話はやっぱり大事だなと思う昨今です。
すべて大人の判断に任せていますが、週に1回程度は顔を見ながら打ち合わせしたいですし、チーム慰労会や全社イベントなどで気軽に話す時間を今年も意識してつくっていきたいものです。
昨年の11月に3年ぶりに全員が集まって達成会を開催することができました。
ほぼ全員参加でした。
みんな、楽しんでいたようで、感無量でした。
私事ですが、今年6月に次女が誕生しました。はっきりいって、めちゃくちゃかわいいですw
まだまだ夜泣きがひどかったりして大変ですが、ハイブリッド勤務のおかげでなんとか両立できています。
ハイブリッド勤務とみんなには感謝しかないです。
働くママたちも、最近はハイブリッド勤務のおかげでフルタイム勤務が増えてきました。
コロナ禍は悪夢ではありましたが、今のママパパ、未来のママパパが持続的に働くことができる文化をつくったという意味では感謝の対象です。
抱負
長くなりましたが、FY2023の抱負は、チャレンジの一言です。
組織としても、個人としても、チャレンジし続けていきたいですね!