“データフィード”とは?初心者向けにわかりやすく解説!
WEBマーケティング業界では詳しい方も多い「データフィード」ですが、一般的には馴染みがないため意味や仕組みなどをご存じない方も多いのではないでしょうか?
今回は初心者の方でもわかりやすく、「データフィード」を一から解説していきます!
このページの目次
「データフィード」とは?
サイトが保有するデータを配信先の広告媒体の仕様にあわせて加工し、アップロードする仕組みのことを「データフィード(=データを供給する)」と言います。
また、広告媒体の仕様にあわせて加工されたデータそのものも「データフィード」と呼ばれています。
(例:データフィードをアップロードする)
ちなみにここでいう「データ」とは広告主のサイトが保有する情報のことで、ECサイトであれば商品情報、求人サイトであれば求人情報、不動産サイトであれば物件情報、旅行サイトであればプランやフライト情報を指しています。
(画像:データフィードの仕組み)
データフィードってどんなもの?
商品単位でタイトルやディスクリプションなどの情報が羅列されたデータで、エクセルに落とすとこのようになります。実際はCSVやTSV(またはXML)などのデータで作成されます。
実は広告媒体によって定められているフォーマットやファイル形式が異なるため、それぞれの媒体毎にデータフィードを用意する必要があります。
(画像:ECサイトのデータフィード例)
なぜデータフィードが必要なのか
ダイナミック広告はユーザーが検索したキーワードや、ユーザーがサイトで閲覧した情報をもとに、サイトに膨大にある商品情報の中から瞬時に広告を生成しますが、その際に必要になるのが「データフィード」です。
各広告媒体はデータフィードからタイトルやディスクリプション、画像、価格などを抽出し、広告として表示させているのです。
(画像:データフィードを使用したリターゲティング広告の配信例)
データフィードを使用する広告媒体・ツール
データフィードが必要な広告媒体としては、検索連動型広告やリターゲティング広告、アフィリエイト広告、SNSなど様々ありますが、近年ではWEB接客ツールやサイト内検索、画像レコメンドのサービスなど、サイト内でCVRを高めるためにデータフィードの仕組みが用いられるケースも増えてきています。
【主な広告媒体一覧】※ほかにも多数あります
- CRITEO
- RTBHOUSE
- KANADE
- Logicad
- indeed
- スタンバイ
- 求人ボックス
- LINE
- Yahoo
- LinkShare
- Awoo
- Visumo
など
データフィードのメリット
今や広告配信には欠かせない存在の「データフィード」ですが、たくさんのメリットがあります。今回は3つ挙げてみました。
- 広告を作成する手間がかからない
リスティング広告や静的ディスプレイ広告では、自分たちでワードを考えたりクリエイティブを作成しなければなりません。それに対してデータフィード広告は媒体側がデータフィードを基に広告を自動で作成しますので、今まで人的リソースや外注コストがかかっていた広告作成の手間を省くことができます。
- ユーザー個人の興味関心にあわせた広告を配信できる
データフィード広告は、例えば検索連動型広告であればユーザーが検索したキーワード、ターゲティング広告であればユーザーが閲覧した情報や興味関心情報を基に、媒体のエンジンがそのユーザーに最適な商品をデータフィードから探し出して広告を表示させることができます。ユーザーの視点に立ってみても、興味がないキャンペーンを打ち出した広告や文字情報だけの広告よりも、自分が過去に検討していた商品や、好きなブランドの新商品が画像付きで表示されているとクリックしてしまいますよね。
この「ユーザー個人の興味関心にあわせた広告を配信できる」のが、データフィード広告の最大のメリットと言えると思います。
- 直接商品詳細ページへ誘導ができる
通常は広告をクリックすると、トップページ(キャンペーンページ)→商品一覧ページ→商品ページ→カートページ→CVページといったページ遷移になるかと思いますが、データフィード広告の場合は、専用のランディングページやキャンペーンページに誘導するのではなく、ユーザーがクリックした商品の詳細ページに直接ランディングさせる仕組みになっています。そのため、せっかくサイトに誘導できたのに「欲しい商品が見つからない」「そのページまでたどり着けない」といったことがなく、ユーザーの購買意欲を保ったままCVにつなげることができるのです。
データフィードのデメリット
- データフィード生成の手間がかかる
メリットの多いデータフィードですが、唯一のデメリットとしてはデータフィードを用意する手間が発生するという点です。
各広告媒体やツール毎にフォーマットやファイル形式、アップロード方法が異なりますので、導入する媒体が多いとその分手間もかかってきます。さらにデータフィードは商品情報を常に最新の状態に保つことが重要で(価格や在庫の変動、サイトからの掲載落ちなどの反映)、基本的には1日1回、データを更新することが必要になってきますが、なかなか自社ではそのシステムを構築できず、導入のハードルが高くなってしまうケースも多々あるようです。
データフィードの生成方法
データフィードを生成する方法としては、以下の3つが挙げられます。
それぞれのメリットやデメリット、自社の環境も考慮して決定することが大切です。
- 自社で用意する
メリット:外注コストが発生しない
デメリット:自社で生成システムを構築する必要があり、その後のシステム管理やデータ修正対応も全て自社で行う必要がある - データフィードサービスを提供している会社に委託する
メリット:完全委託型なので手間がかからず、何か不具合が発生したときにでも専門のスタッフが対応してくれる
デメリット:ランニングコストが発生する - データフィードのセルフツールを使う
メリット:委託型に比べてコストが抑えられる、修正したいと思ったときにすぐに管理画面から設定ができる
デメリット:ベースデータの取り込みから、ルール作成、アップロード設定、修正など全ての作業を自社で行う必要がある
さいごに
メタップスワンではデータフィードのアウトソーシングサービスとセルフツールのどちらも提供しています。
また、個別のご相談や無料のデータフィード診断にも対応していますので、お気軽にお問合せください。