Yahoo!検索連動型ショッピング広告(SSA)をわかりやすく解説!
2023年12月4日、ついにLINEヤフー社よりYahoo!広告で「検索連動型ショッピング広告(SSA)」が開始されると発表がありました。これまではブラウザでのショッピング広告といえばGoogleとMicrosoftのみでしたが、Yahoo!広告でも開始となり注目されている方も多いのではないでしょうか?今回は「SSA」がどのような内容になっているのか詳しく解説してまいります!
概要
先日LINEヤフー社よりYahoo!検索で商品情報などを検索した際に表示される「コマース検索」モジュールに、新たに商品情報を掲載できるサービスを開始したと発表がありました。今回は「検索連動型ショッピング広告(SSA)」と「Yahoo!JAPAN商品情報掲載」の2つのサービスが利用できるとのことで、それぞれ詳しく解説していきます。
<日程>
・2023年12月5日(火):検索広告(ショッピング)のアカウント取得機能と、「商品情報掲載」の提供を開始
・2024年1月上旬より順次(予定):「検索連動型ショッピング広告(SSA)」の配信を開始
※LINEヤフー社の資料より一部抜粋
検索連動型ショッピング広告(SSA)とは?
検索連動型ショッピング広告(SSA)とは、スマートフォン上のコマース検索モジュールの最上部に商品情報を掲載できるYahoo!の広告です。
ユーザーにとってはクリック前に価格などの商品比較が簡単にでき、広告主にとってはコマース検索モジュールの最上部で自社商品をアピールし、直接商品ページに誘導できる点がメリットとなります。
<ポイント>
- SSAを利用するためには次に説明する「Yahoo! JAPAN商品情報掲載」への掲載が必須
- キャンペーンなどの作成や入札価格の設定が必要(クリック課金型)
- スマートフォンのみの掲載
Yahoo! JAPAN 商品情報掲載とは?
Yahoo! JAPAN 商品情報掲載とは、ユーザーが商品名や商品の型番などでの検索した際に、パソコンおよびスマートフォンのコマース検索モジュール内に商品情報を表示できるサービスです。
SSAとは異なり、広告運用が不要で商品情報掲載を経由して購入が行われた場合に料金が発生する成果報酬型となっているため、まずはどの程度効果が出るのか試したいといった方にはおすすめです。
<ポイント>
- 広告運用が不要で成果報酬型(CPA課金)
- パソコン、スマートフォンどちらにも掲載
掲載面イメージ
Yahoo!の検索結果ページの自然検索結果の途中に表示されます。SSAは「スポンサー」として最上部に表示され、商品情報掲載はその次に表示されます。
最上部または2本目のクリック比率は61%、それ以外は39%と、クリックは最上部または2本目に集中しているため、商品情報掲載に加えてSSAに掲載することが重要です!
※LINEヤフー社の資料より抜粋(今後表示方法が変更になる可能性があります)
利用条件
本サービスは以下4つのポイントをクリアしているサイトのみ掲載可能です。
ECモール内の店舗サイトや、アプリのみで提供しているサービス、購入時に外部サイトへ遷移するようなまとめサイト、個人間取引サービスは対象外となっていますのでご注意ください。その他、業種別の販売制限もあり、特に自動車や生体販売、チケット、レンタルサービスなどに関してはSSA、商品情報掲載いずれも掲載NGとなっています。
- 契約形態:正規代理店など、売掛取引(後払い方式)のアカウントを運用するお客様
- 広告対象となるサイト:ブランド公式サイトなどのEC(ショッピング)サイト、またはEC(ショッピング)モール
- サイト仕様:サイト上で決済完了まで可能なこと/ウェブ上でサービスを展開していること
- その他:LINE Merchant Systemとのアカウント連携
掲載までの流れ
掲載開始までは以下の4つのステップがありますが、Yahoo!広告とLMSどちらでもアカウント開設が必要だったり、運用はYahoo!の管理画面、データフィードの管理はLMSと少々複雑です。詳しくは資料をよく読んで連携を開始してください。(資料:https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/20231205_SSA_v4.pdf)
- アカウント作成:Yahoo!広告でSSAのアカウントを開設、LINE Merchant System(LMS)でアカウントの開設
- 商品情報の登録:データフィードを作成後、LMSと連携
- 商品情報掲載の設定:アカウント連携・CVタグ設置後、商品情報掲載の配信開始
- SSA配信設定:広告配信設定の審査完了後、SSAの配信開始
データフィードの仕様
本サービスを利用するためにはLINE連携用のフォーマットに沿ったデータフィード(商品フィード)を作成する必要があります。通常、CSVやTSV形式で作成されるデータフィードですが、LINE連携用のフォーマットの場合はJSON形式で作成しなければなりません。JSON形式とは以下のように項目とそれに対する内容が羅列された、見た目のわかりやすさはもちろん、加工のしやすさや記述のしやすさが特徴のデータフォーマットです。
JSON形式の例:
その他にもLINE独自の仕様ルールが多数あります。自社で用意ができない場合には、ご相談ください。
タグの設定
データフィードに続き、コンバージョンタグの設定も必須となります。以下の記述例を参考に、「yahoo_ssa_merchant_id」「yahoo_ssa_order_id」「yahoo_ssa_items」のパラメータが動的に出力されるように設定してください。LINEヤフー社がタグの送信実績を確認し、問題がなければ掲載スタートすることができます。
コンバージョンタグの記述例:
まとめ
「SSA」を開始したい場合は「商品情報掲載」を利用する必要があります。二つの違いについての詳細は以下の資料よりご確認ください。
※LINEヤフー社の資料より抜粋
今回は「SSA」「商品情報掲載」のサービスについて簡単にまとめました。次回は本サービスのデータフィードの運用について詳しく解説していきたいと思います。データフィードが用意できなくて困っているなどがありましたら、いつでもご相談ください。