【2026/8月更新】Xアルゴリズムアップデートの変更点と対策
この記事は、Xが公開しているおすすめアルゴリズムのソースコード(8月版)を直接読み解いた内容をもとにしています。前回の記事「【2026/5月更新】Xアルゴリズムアップデートの新旧比較と対応方法」の続編ですが、この記事だけでも読めるようにまとめています。
「なんであの投稿が伸びたんだろう」に、数字で答えが出ました
同じくらいの労力で書いたのに、片方は何千リポストされて、片方は誰にも届かない。Xを使っていると、必ず一度は不思議に思う場面がありますよね。
意外に思われるかもしれませんが、この「おすすめ」の並び順を決めているプログラムは、Xが自分でGitHubに公開しています。
公開は2023年から始まり、2026年に入ってからは1月、5月、そして今回の8月と、更新のたびに中身が入れ替わってきました。そして2026年8月13日・14日の更新が、これまでで飛び抜けて大きい内容でした。
何が大きいのか。ひとことで言うと、「いいね1回は何点なのか」という採点表そのものが公開されたということです。
この記事では、8月の更新で新しくわかったことを、投稿する側の目線で整理していきます。専門知識がなくても読めるように書いていますので、コードを読んだことがない方もそのままどうぞ。
そもそも、Xの「おすすめ」はどう決まっているのか
本題に入る前に、前提だけ30秒で共有させてください。あなたの「おすすめ」タブに投稿が並ぶまでには、大きく3つの工程があります。
1. 候補を集める
膨大な投稿の中から、あなたの過去の行動をもとに「好きそうなもの」を数百件まで絞り込みます。
2. 点数をつける
その1件ごとに「この人はいいねしそうか、返信しそうか、それとも無視しそうか」をAIが予測し、予測結果を点数に換算します。
3. 並べて、危ないものを外す
点数順に並べ、スパムや規約違反の投稿を除外し、広告を挟んで表示します。
このうち2番目の「点数に換算する」ところに、行動ごとの重みが使われています。「いいねされそう」なら何点、「通報されそう」なら何点マイナス、という配点表ですね。
前回の記事では、この配点表の存在はわかるけれど数値は公開されていない、というところまでしか書けませんでした。今回の更新で、そこが変わりました。
前回の記事、最後にこう書いていました
※ 実際の本番環境で使われているパラメータの数値は非公開であり、実際の挙動と異なる部分がある可能性があります。
この一文が、いらなくなりました。
前回解説した5月版のコードには、スコアを計算する式は入っていたのですが、肝心の「いいね1回ぶんの重みは何点か」を決めている設定ファイルそのものが入っていなかったんですね。式はあるのに係数が空欄、という状態でした。
8月版では、この設定ファイル(home-mixer/params/param.rs)が丸ごと公開されました。しかも、Xは公式に「本番で使っている値を定期的にこのリポジトリへ反映している」と書いています。
つまり今わたしたちが見ているのは、実際にあなたのタイムラインを並べている数字そのもの、ということになります。
ちなみに公開規模もまるで別物になりました。
| 5月版 | 8月版 | |
|---|---|---|
| ファイル数 | 218 | 2,016 |
| コード行数 | 約2.5万行 | 約35万行 |
| 公開範囲 | おすすめのランキング処理 | ランキング+表示制御+広告挿入+学習コード |
ランキングだけでなく「どの投稿を表示させないか」を決める仕組みまで、ほぼ全部出てきました。今回も、投稿する側の目線で「結局どうすればいいのか」を中心にまとめていきます。
5月版から8月版で何が変わったのか
ここからが本題です。コードの変化から見えてきた「6つの重要な変化」を順番に見ていきましょう。
変化① いいねは「0.5点」、返信は「5点」でした
まずは一番インパクトのあるところから。公開された重みは、こうなっていました。
プラスに効く行動
| 行動 | 重み |
|---|---|
| リンクをコピーして共有される | 20.0 |
| 返信される | 5.0 |
| 引用ポストされる | 5.0 |
| DMで共有される | 5.0 |
| 著者(あなた)をフォローされる | 4.0 |
| シェアされる | 2.0 |
| リポストされる | 1.0 |
| いいねされる | 0.5 |
| 投稿がクリックされる | 0.4 |
| リンクが開かれる | 0.2 |
| 写真の拡大・動画の再生 | 各 0.05 |
| 継続して読まれた秒数(1秒あたり) | 0.004 |
マイナスに効く行動
| 行動 | 重み |
|---|---|
| 通報される | -234.0 |
| ミュートされる | -58.8 |
| 「興味がない」を押される | -43.2 |
| ブロックされる | -31.2 |
| ほぼ見られずに流される | -0.02 |
正直、いいねが0.5というのは意外でした。返信の10分の1です。
ここで大事な注意点がひとつあります。この数字は「いいねの数」に掛かるのではなく、「あなたのその投稿を見た人が、いいねする確率」の予測値に掛かります。あとで詳しく触れますが、Xはこの点をかなり強調しています。
とはいえ、投稿する側にとっての意味は明快です。Xのアルゴリズムは「反応の数」ではなく「反応の種類」で価値を測っていて、いいねは種類としては安い、ということですね。
💡 投稿に活かすなら
「いいねしたくなる投稿」より、「返信したくなる投稿」「引用して意見を足したくなる投稿」「リンクをコピーして人に送りたくなる投稿」を狙うほうが、単純計算で10倍〜40倍効率がいいことになります。
特に コピーリンク共有の20.0 は全項目で最高値です。「これは○○さんに送ろう」と思われる投稿——具体的な手順、まとまった比較表、社内で共有したくなる知見——は、アルゴリズム的にもっとも報われる形だと言えます。
変化② 相互フォローの相手には、返信の重みが4倍になる
7月ごろ、「相互フォローの人の投稿ばかり出てくるようになった」という話がXで盛り上がっていたのを覚えているでしょうか。あれ、実装がそのまま公開されました。
- 相互フォロー(お互いにフォローしている)の相手の投稿には、返信の重みに+15されます
- 通常の返信重みは5.0なので、5.0 → 20.0、つまり4倍
- ただし対象はオリジナル投稿だけ。返信やリポストには適用されません
さらに面白いのが、この変更の経緯まで公開されたことです。
7月10日 ブースト値を0/5/10/15/20に振り分けたA/Bテストを開始
7月13日 結果が良かったため、多くのユーザーに「20」を適用
7月24日 「W杯の話題が流れてこない」等の反響を受け「15」に引き下げ
アルゴリズム変更の日付と理由と数値が、こうして公開されたのは初めてです。
💡 投稿に活かすなら
フォロワー数そのものより、相互フォローの関係をどれだけ作れているかが効いてきます。同じ業界の人、いつも反応をくれる人をこちらからもフォローしておく。それだけで、その人たちのタイムラインでの表示されやすさが変わります。
そして重要なのは、このブーストはオリジナル投稿にしか乗らないという点。自分の意見はリポストや返信で済ませず、独立した投稿として出したほうが有利です。
変化③ プロフィールクリックは、いま「0点」です
これは前回の記事の訂正も兼ねて。
前回の記事では、重みの数値が非公開だったため、プロフィールクリックを「重要度★★」と推定して紹介していました。ところが公開された本番値を見ると ProfileClickWeight は 0.0、つまりスコアに一切影響していませんでした。同じく、単純な「滞在した/しない」のフラグも0.0です。
では滞在時間は無視されているのかというと、そうではなくて、評価の仕方が変わっています。
- 滞在した/しないの二択では見ていない(0.0)
- 継続して読まれた秒数で見ている(0.004/秒)
- ほぼ見ずに流された場合はマイナス(-0.02)
5月版の時点で「読まれた深さを測るようになった」という傾向は見えていましたが、8月版ではその方向がさらに徹底されて、雑な指標が0点に落とされ、連続的な指標だけが残ったという整理になっています。
もうひとつ、動画についての細かい仕様も見つかりました。動画の「質の高い視聴」が加点対象になるのは、動画の長さが10秒を超える場合だけです。それ以下の短い動画は、この項目では加点されません。
💡 投稿に活かすなら
「プロフィールに飛ばす導線」はフォロー獲得には効きますが、その投稿自体の表示回数を伸ばす効果は今のところありません。プロフィール誘導は「フォロー(4.0)につながるから意味がある」と考えるのが正確です。
動画は、10秒を切る尺だと視聴の加点が乗らない可能性があります。短尺に寄せるより、10〜30秒で見せ切る構成のほうが安全です。
変化④ 「通報1件でいいね468件が消える」はデマだと、Xが公式に反論した
重みが公開された直後、Xでは「通報の-234はいいねの0.5の468倍だ、つまり通報1件でいいね468件が吹き飛ぶ」という解釈が一気に広まりました。
これに対してXは、8月14日のアップデートでコードにコメントを書き足すという形で反論しています。要約するとこうです。
1. 重みは「回数」ではなく「確率の予測値」に掛かる
スコアは「いいね数×0.5 − 通報数×234」ではありません。「あなたがこの投稿をいいねする確率×0.5 − あなたがこの投稿を通報する確率×234」です。
2. 通報の発生確率は、いいねの1000分の1以下
そもそも通報という行動はめったに起きないので、重みを大きくしておかないとランキングにまったく影響しない。だから-234という大きな数字になっている、という説明です。
3. 大量通報・大量ブロックによる「砲撃」は効かない
- 推薦はパーソナライズされている。悪意あるアカウント群が通報しても、その影響は「そのアカウント群に似た人たちの推薦」に主に反映されるだけで、全員の表示が均等に下がるわけではない
- ホームタイムラインに実際に配信された投稿に対する操作しかカウントされない。グループチャットでURLを回して直接ポストを開いて通報しても、ランキングには影響しない
💡 投稿に活かすなら
「アンチに通報されたら終わり」という前提での過度な自主規制は、あまり意味がないということになります。
むしろ効くのは、普通のユーザーがミュート(-58.8)や「興味がない」(-43.2)を押しそうだとAIに予測されることです。数字だけ見るとミュートは通報の4分の1ですが、実際に押される確率は桁違いに高い。連投しすぎる、宣伝ばかり、同じ話の繰り返し——このあたりが一番リーチを削ります。
変化⑤ 表示が絞られる「ラベル」の中身と、自分のラベルを見る方法
8月版で追加された最大のかたまりが、投稿の表示制御の仕組みです。ランキングの前段で、投稿を「そのまま表示/完全に非表示/警告をかぶせて表示」のどれにするかを判定する仕組みで、判定ルールがほぼ全部読める状態になりました。
投稿が「おすすめ」から落ちるラベルには、たとえばこんなものがあります。
- スパム判定(
SPAM/スパム高再現) - 拡散させない(
DO_NOT_AMPLIFY) - 危険なリンク(
MALICIOUS_URL) - NSFW系・暴力表現系
- ハラスメント/暴力的発言/市民的統合性などのポリシー違反ラベル
そして重要なのが、ポリシーが3段階に分かれていて、「おすすめ」経由の配信がいちばん厳しいという設計になっていること。「フォロワーには見えているのに、おすすめには全然乗らない」という現象は、この構造から起きます。
さらにXは、自分のアカウントや投稿にどんなラベルが付いているかを見られるツールを公開しました。
Under the Hood:https://x.com/i/under_the_hood
「なんとなく最近リーチが落ちた」を、感覚ではなくラベルの有無で切り分けられるようになったわけです。これはかなり大きい変化だと思います。
なお、Grok用のプロンプト(AIがどう判定しているかの指示文)と一部の判定ルールは、悪用対策として非公開のままです。Xは「コードは出せない部分があるが、代わりに結果(ラベル)を本人に見せる」という方針を取っています。
💡 投稿に活かすなら
伸びない原因を投稿の中身に求める前に、まずUnder the Hoodでラベルの有無を確認する、という順番が有効です。
ラベルを避ける観点では、短縮URLや素性の怪しい外部リンク、同一文面の連投、過剰なハッシュタグあたりがリスクです。「スパムっぽい形式」は内容の良し悪しと関係なく判定されます。
変化⑥ あなたの投稿の隣に、広告が入らないかもしれない
ここは少し専門的ですが、収益化やブランド運用をしている方にとっては見逃せない部分です。
8月版では、広告をタイムラインのどこに挿入するかのロジックと、ブランドセーフティ判定が公開されました。投稿は3段階に分類されます。
| 判定 | 意味 |
|---|---|
| Safe | 安全。広告を隣に置ける |
| LowRisk | 軽度のリスク。広告主の設定によっては隣に置かれない |
| MediumRisk | 広告を隣に置かない |
MediumRiskになる条件が、なかなか厳しいんです。NSFWや暴力表現、拡散抑制、危険なリンクといった明確なものに加えて、
- AI(Grok)による内容判定がまだ済んでいない投稿は、自動的にMediumRisk扱い
- 一定時期以降の投稿は、ポリシーレビュー済みのラベルがないとMediumRisk扱い
つまり「悪いことは何もしていないが、まだ判定されていない」という状態でも、広告の隣には置かれません。
広告は原則3投稿おきに挿入され、しかも「安全と判定された投稿の数の半分」が広告本数の上限になります。安全な投稿が少ない面には、そもそも広告が入らない設計です。
💡 投稿に活かすなら
ブランドセーフティの判定は、あなたの投稿が「広告の隣に置ける在庫かどうか」を決めています。センシティブな話題を扱うアカウントは、リーチだけでなく収益面・面の質でも不利になる構造だと理解しておくといいと思います。
広告主側から見ると、これは朗報でもあります。「未判定の投稿は隣に置かない」という保守的な設計になっているので、意図しない隣接のリスクは以前より低い、と読めます。
細かいけれど効く、3つの仕様
本筋ではないものの、知っておくと納得感が上がる仕様を3つだけ。
1. 同じ人の連投は、同じ画面内で減衰する
1回のタイムライン生成のなかで同じ著者の投稿が複数入ると、2件目以降のスコアが段階的に下がります(減衰率0.5、下限0.25倍)。連投そのものが悪いというより、1画面に自分の投稿が並ぶことはない、という仕様ですね。
2. フォロー外の投稿は、一律25%引き
フォローしていない人の投稿には0.75が掛かります。トピック経由だと0.5(半減)。フォロー外に届くには、その分だけ高いスコアが必要ということです。
3. 登録直後のユーザーには、フォロー外がほぼ出ない
アカウント開設から一定期間内かつ5人以上フォローしている新規ユーザーには、フォロー外の重みが0.00001(実質ゼロ)に設定されます。始めたばかりの人には「自分で選んだ人の投稿」だけを見せる、という設計です。
これからは、アルゴリズムの変更履歴が読める
今回のリリースでXが明言したことがもうひとつあります。
今後のアルゴリズム更新はこのリポジトリに公開していく。差分を見れば何が変わったかわかるようにする。
実際、10%以上のトラフィックで走っている実験はリポジトリに反映する方針だと書かれています。前述の相互フォローブーストの解説は、そのお手本として置かれたものです。
もうひとつ象徴的なのが、ブラジルの2026年選挙対応です。選挙法にもとづき、選挙裁判所に報告された約665アカウントを「おすすめ」から除外するフィルタが実装されているのですが、そのユーザー名がコード内にそのまま列挙されています(フォローしている場合と有料広告は対象外)。
「どこの国の要請で、誰が、どういう条件で除外されているか」がコードで確認できる。これは今までのSNSにはなかった状態だと思います。
まとめ:8月版アルゴリズムが教えてくれること
6つの変化を整理するとこうなります。
| 変化 | 投稿への影響 |
|---|---|
| 重みの実数値が公開(いいね0.5/返信5.0/コピーリンク共有20.0) | いいね狙いより、返信・引用・共有される設計へ |
| 相互フォローのオリジナル投稿は返信重み4倍 | 関係性づくりと、オリジナル投稿での発信が有利 |
| プロフィールクリックと滞在フラグは0点に | 「深く読まれた秒数」で勝負する |
| 通報の重みに公式反論 | 恐れるべきは通報よりミュート・興味なし |
| 表示制御ラベルと確認ツールの公開 | 伸びない原因をラベルで切り分けられる |
| ブランドセーフティ判定の公開 | センシティブな面は広告在庫としても不利 |
5月版から8月版への変化を一言で言い表すなら、「どれだけ真剣に見てもらえたか」から、「どれだけ人に渡したくなったか」への進化かもしれません。
読み終わって、返信を書きたくなる。引用して自分の意見を足したくなる。リンクをコピーして同僚に送りたくなる。数字が示しているのは、結局そういう投稿でした。
小手先のテクニックが効かなくなった、という話ではありません。効くテクニックの中身が、ようやく数字で確認できるようになったという話です。せっかく公開されたので、使えるところは使っていきましょう。
※ 本記事はGitHubで公開されているXのアルゴリズムコード(2026年8月17日時点)の解析に基づいています。公開されている数値は本番のデフォルト値ですが、実験配信やユーザーごとの設定により、実際に適用される値が異なる場合があります。
公開された重みの比率に合わせて、投稿案を採点するプロンプトも8月版に作り直したので、自己責任の上ChatGPTやClaudeに入れてつかってみてください
プロンプトを表示する
# X投稿スコアリング用プロンプトアルゴリズム(2026年8月版)
このファイルは、`x-algorithm-aug`(xai-org/x-algorithm、2026年8月17日時点)の分析をもとに、Claude/ChatGPT/CodexなどでX投稿案を評価・改善するためのプロンプト仕様です。
May版(`x_post_scoring_prompt_algorithm.md`)の後継にあたります。最大の違いは、**8月版で本番のスコア重みが実数値で公開されたため、配点をその比率に合わせて組み直した**点です。
目的は「実際のXアルゴリズムを完全再現すること」ではなく、公開コードから読み取れる評価思想を使って、投稿前に伸びやすさを定量チェックすることです。
---
## 前提:8月版で判明した実際の重み
スコアは、AIが予測した「その人がこの投稿にどう反応するか」の確率に、次の重みを掛けて合算されます。**エンゲージメントの実数に掛かるのではない**点に注意してください。
```text
プラス
コピーリンク共有 20.0 ← 全項目で最大
返信 5.0
引用ポスト 5.0
DM共有 5.0
著者フォロー 4.0
シェア 2.0
リポスト 1.0
投稿クリック 0.4
リンクを開く 0.2
いいね 0.5 ← 返信の1/10
写真拡大/動画再生 0.05
継続滞在(秒) 0.004
プロフィールクリック 0.0 ← 現在は加点なし
滞在した/しない 0.0 ← 秒数でのみ評価
マイナス
通報 -234.0
ミュート -58.8
興味がない -43.2
ブロック -31.2
ほぼ見ずに流す -0.02
補正
相互フォローのオリジナル投稿 返信重み +15(5.0 → 20.0)
フォロー外の投稿 ×0.75(トピック経由は×0.5)
同一著者の連続表示 ×0.5ずつ減衰(下限0.25)
動画の質の高い視聴 10秒超の動画のみ加点
```
処理の流れは次の通りです。
```text
候補収集
→ 可視性フィルタ(ラベル判定:非表示/警告表示/通常)
→ 不適格投稿の除外
→ Phoenixモデルが27種類の反応を予測
→ 重み付き合算(相互フォロー補正・フォロー外補正)
→ 著者多様性の減衰
→ 広告のブランドセーフティ判定と挿入
→ Top-K選択(おすすめは約35件)
```
---
## 採点項目(100点満点)
May版から配点を大きく変更しています。**共有・返信・引用に配点を寄せ、いいねとプロフィールクリックを下げました。**
### 1. 共有・送りたくなる力: 20点
「これ、○○さんに送ろう」と思われるか。実際の重みが最大(コピーリンク共有20.0/DM共有5.0)の項目です。
評価観点:
- 誰か特定の人に転送する理由がある(業務で使える、家族に見せたい)
- 保存版・まとめ・手順・チェックリストとして完結している
- URLだけ送っても意味が通じる(文脈依存が低い)
- 送った側が「センスがいい」と思われる内容
- 一次情報、検証結果、具体的な数字がある
### 2. 返信誘発力: 15点
返信したくなる余白があるか(重み5.0、相互フォロー時は20.0)。
評価観点:
- 最後に答えやすい問いがある
- 二択、経験談募集、意見募集になっている
- 反論や補足がしやすい隙がある
- 専門家が「それは違う」と言いたくなる論点がある
- 炎上狙いではない
### 3. 引用ポスト誘発力: 12点
自分の意見を足して広めたくなるか(重み5.0)。
評価観点:
- 「わかる/わからない」が割れる主張がある
- 引用して自分の体験を足せる余地がある
- 業界内で立場が分かれるテーマを扱っている
- 図解や一覧など、コメントを添えて紹介しやすい形
### 4. 冒頭停止力: 12点
タイムラインで最初の1行を見た人が止まるか。
評価観点:
- 誰向けの話か一瞬でわかる
- 結論、違和感、数字、失敗、比較、強い便益がある
- 抽象的すぎない
- 釣りだけで中身が薄そうに見えない
高評価例:
```text
Xの重み、いいねは0.5でした。返信の10分の1です。
```
低評価例:
```text
今日はSNSについて考えました。
```
### 5. 読了・滞在秒数: 12点
最後まで読まれるか。8月版では「滞在した/しない」は0点で、**継続して読まれた秒数だけ**が加点対象です。
評価観点:
- 文章が読みやすく、一文が長すぎない
- 続きが気になる構造になっている
- 箇条書き、比較、手順、具体例で情報密度がある
- 途中で結論が割れて読み進める理由がある
- 読み終えるのに5秒以上かかる分量がある(短すぎる投稿は秒数を稼げない)
### 6. フォロー転換力: 10点
この投稿を見た人がフォローする理由を感じるか(重み4.0)。
評価観点:
- 今後も同じテーマで役立ちそう
- 発信者の立ち位置・専門性が明確
- 一回きりのネタで終わらない
- 連載化・シリーズ化できそう
※ プロフィールクリック自体は加点0なので、「プロフィールへ誘導する」ことではなく「フォローされる理由を出す」ことを評価します。
### 7. リポスト・クリック力: 6点
拡散と開封(リポスト1.0/クリック0.4/リンク0.2)。
評価観点:
- 立場を問わず共有できる中立性がある
- 続きを読みたくなる(クリックの理由がある)
- リンク誘導が不自然に多くない
### 8. いいね・共感力: 5点
「わかる」「役に立つ」と感じるか(重み0.5)。配点は低いですが、他の反応の前提になります。
評価観点:
- 悩みを言語化している
- 読者の自己理解が進む
- 具体例がある
### 9. メディア・動画適性: 5点
評価観点:
- 比較表やチェックリストなど図解にできる
- **動画をつけるなら10秒超**(10秒以下は視聴の加点対象外)
- 冒頭1秒で内容がわかる
- 画像を拡大する理由がある
### 10. オリジナル投稿・相互フォロー適性: 3点
評価観点:
- 返信やリポストではなく、独立した投稿として出せている(相互フォローの4倍ブーストはオリジナル投稿のみ)
- 同じ日に同テーマの投稿を並べていない(同一著者の連続表示は減衰する)
- 相互フォロー層に刺さるテーマになっている
---
## 減点項目
### A. ミュート・興味なしリスク: -20点まで
8月版で最重要の減点軸です。ミュート(-58.8)と興味なし(-43.2)は、通報と違って**実際に押される確率が高い**ため、リーチへの影響がもっとも大きくなります。
減点観点:
- 宣伝臭が強い、売り込みが前面に出ている
- 同じ主張・同じ構文の繰り返しに見える
- 連投・スレッドの引き伸ばしが過剰
- 読者に得るものがなく、自分語りに終始している
- 内輪ネタで、フォロー外の読者には意味が通じない
### B. 通報・ブロックリスク: -10点まで
減点観点:
- 攻撃対象が個人や属性に向いている
- 誤情報・過剰な断定のリスクがある
- 煽りが強すぎる
- 誹謗中傷、プライバシー侵害、著作権リスク
(大量通報による「砲撃」は、パーソナライズとホームタイムライン経由限定の仕様により効きにくい、とXは説明しています。過度に恐れる必要はありません)
### C. 可視性ラベルのリスク: -15点まで
「おすすめ」から落とされるラベルが付くリスクです。ラベルが付くと、内容の良し悪しに関係なく配信が止まります。
減点観点:
- スパム的な形式(同一文面の量産、過剰なハッシュタグ、無関係な話題への便乗)
- 短縮URLや素性の不明な外部リンク
- 内容の薄い宣伝、アフィリエイト色の強い誘導
- センシティブ表現(性的・暴力的・差別的)
- 拡散抑制の対象になりうる扇動的な内容
### D. ブランドセーフティのリスク: -10点まで
広告の隣に置ける投稿か(企業アカウント・収益化アカウント向け)。MediumRisk判定になると広告在庫から外れます。
減点観点:
- センシティブ・グロテスク・アダルト寄りの表現
- 危険なリンクを含む
- 対立を煽る政治的・社会的トピックの扱い方が過激
- 広告主が隣接を避けたがる文脈(事件、事故、疾病、係争など)を扇情的に扱っている
---
## 総合評価ランク
```text
85-100点: 投稿してよい。共有・返信が発生する構造になっている。
70-84点: 投稿可。共有理由か問いを1つ足すとさらに良い。
55-69点: 弱い。いいね止まりの内容。テーマか構成を修正。
40-54点: 伸びにくい。読者価値が不足。
0-39点: 投稿非推奨。マイナス反応・ラベルのリスクが高い。
```
---
## 改善ルール
採点後、必ず次の順で改善案を出します。8月版では**共有と返信を最優先**に置き換えています。
```text
1. 「誰かに送りたくなる理由」を作る(保存版化・具体化・数字)
2. 返信しやすい問いを最後に置く
3. 冒頭を強くする(対象読者と結論を1行目に)
4. 読み終えるまでの秒数を稼ぐ(具体例・箇条書き・展開)
5. 引用したくなる論点を1つ残す
6. フォローする理由(専門性・継続性)を出す
7. ミュートされる要素(宣伝臭・繰り返し・自分語り)を削る
8. ラベルリスク(スパム形式・センシティブ表現・怪しいリンク)を消す
```
---
## 評価用プロンプト
以下をClaude/ChatGPT/Codexに貼り付けて使います。
```text
あなたはX投稿の編集者兼スコアラーです。
以下の投稿案を、Xのおすすめ表示で伸びやすいかどうか評価してください。
評価は、2026年8月にXが公開した実際のランキング重みの考え方を基準にします。
【前提となる重み(予測確率に掛かる係数)】
コピーリンク共有 20.0 / 返信 5.0 / 引用 5.0 / DM共有 5.0 / フォロー 4.0 /
シェア 2.0 / リポスト 1.0 / いいね 0.5 / クリック 0.4 / 継続滞在(秒) 0.004 /
プロフィールクリック 0.0 / 滞在フラグ 0.0
通報 -234.0 / ミュート -58.8 / 興味なし -43.2 / ブロック -31.2 / 素通り -0.02
相互フォローのオリジナル投稿は返信重みが +15 される。
フォロー外の投稿は ×0.75。動画は10秒超のみ視聴加点。
つまり「いいねされる投稿」より「人に送りたくなる投稿」「返信したくなる投稿」を
高く評価してください。
次の形式で出力してください。
1. 総合点: 100点満点
2. ランク: S/A/B/C/D
3. 項目別スコア:
- 共有・送りたくなる力: /20
- 返信誘発力: /15
- 引用ポスト誘発力: /12
- 冒頭停止力: /12
- 読了・滞在秒数: /12
- フォロー転換力: /10
- リポスト・クリック力: /6
- いいね・共感力: /5
- メディア・動画適性: /5
- オリジナル投稿・相互フォロー適性: /3
- ミュート・興味なしリスク: 0〜-20
- 通報・ブロックリスク: 0〜-10
- 可視性ラベルのリスク: 0〜-15
- ブランドセーフティのリスク: 0〜-10
4. この投稿が最も獲得しやすい反応と、最も取りこぼしている反応
5. 伸びる理由
6. 伸びにくい理由
7. 改善方針(改善ルールの順に)
8. 改善後の投稿案を3パターン
- 共有誘発型(保存・転送されることを狙う)
- 返信誘発型(問いで会話を起こす)
- 引用誘発型(意見が割れる論点を置く)
9. 一番おすすめの投稿案と、その理由
投稿案:
"""
ここに投稿案を入れる
"""
```
---
## 0からアカウントを伸ばす場合の追加評価
8月版のコードで、新規ユーザーのタイムラインにはフォロー外の投稿がほぼ出ない設定(重み0.00001)になっていることがわかりました。**新規アカウントが最初に届く相手は、フォロー外の他人ではなく、自分をフォローしている人とその周辺**ということになります。
追加で見る項目:
```text
専門テーマの一貫性
相互フォローを作れる内容か(同業・同じ関心の人が反応しやすいか)
次回投稿も読みたくなるか
同じテーマで30日続けられるか
フォローする理由が明確か
```
新規アカウント向けの理想投稿は次のどれかです。
```text
初心者向けノウハウ(保存・共有されやすい)
実験・検証結果(引用されやすい)
失敗談と改善策(返信されやすい)
比較・チェックリスト(送られやすい)
成長過程の共有(フォローされやすい)
```
---
## 投稿改善テンプレート
### 共有誘発型(重み最大の狙い方)
```text
〇〇をやるとき、これだけ見ておけば事故りません。
□□チェックリスト
1. ...
2. ...
3. ...
4. ...
5. ...
保存しておいて、次に〇〇するときに見返してください。
```
### 返信誘発型
```text
〇〇で伸びる人と伸びない人の違いは、才能より△△だと思っています。
伸びる人:
- ...
- ...
伸びない人:
- ...
- ...
みなさんは、どちらが大きい差だと思いますか?
```
### 引用誘発型
```text
はっきり言うと、〇〇はもう必要ないと思っています。
理由は3つです。
1. ...
2. ...
3. ...
もちろん例外はあります。反対意見のほうが多そうなので、聞いてみたいです。
```
### ノウハウ型
```text
〇〇で失敗する人は、だいたい△△を見落としています。
見るべきポイントは3つです。
1. ...
2. ...
3. ...
まず直すなら、□□からで十分です。
あなたなら最初にどこを直しますか?
```
### 体験談型
```text
〇〇を始めた頃、いちばん失敗したのは△△でした。
当時は□□だと思っていましたが、実際は違いました。
変えたことは3つです。
1. ...
2. ...
3. ...
同じ失敗をしている人は、まず□□だけ試してみてください。
```
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## 伸びない原因の切り分け手順
8月版から、自分のアカウントや投稿に付いた可視性ラベルを確認できるツールが公開されました。採点の前に、こちらを確認する順番を推奨します。
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1. Under the Hood(https://x.com/i/under_the_hood)でラベルの有無を確認
→ ラベルがある場合、投稿内容の改善より先にラベルの原因を解消する
2. ラベルがない場合、このプロンプトで投稿案を採点
3. 「共有・返信」の項目が低い場合は、テーマから作り直す
4. 冒頭・読了の項目が低い場合は、構成だけ直す
```
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## 注意
この採点は、公開コードから読み取れる評価思想を投稿作成向けに翻訳したものです。
公開されている重みは本番のデフォルト値ですが、Xは常時A/Bテストを実施しており、ユーザーごと・時期ごとに適用値が異なります。また実際のランキングは、ユーザーの行動履歴、表示面、時刻、ネットワーク関係、安全性判定、そのリクエスト時点の候補集合(同時に並ぶ他の投稿の質)にも左右されます。
そのため、点数は絶対値ではなく「改善のための比較指標」として使ってください。