2024年/年頭挨拶 ー代表取締役 高木誠司ー
あけましておめでとうございます。メタップスワン(M1)代表の高木です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年の振り返り
「まさか」の1年となりました。
上半期の1月-6月は好調でした。
しかし、7月から環境が激変しました。
下半期7月-12月は、様々なトラブルが同時多発的に発生しました。
悪いことは重なるもので、対応に追われているうちに年を越したような感覚です。
それぞれ事象は異なりますが、すべてにおいて私の危機管理能力が足りていなかったと痛感しています。この場をお借りして、ご迷惑をおかけした関係者の方々にお詫び申し上げます。
新規事業のチャレンジ活動も一時停止し、半期評価にも影響が出るなど、社内も混乱した1年となりました。メンバーの皆さんにもお詫びいたします。
取締役は、今年、役員報酬を一定額一定期間返上することにしました。
悪い時には臥薪嘗胆、です。
もちろん、良くなったら昨年までのように皆で祝い、報われるようにしたいです。
ちなみに、良いこともたくさんありました。
FY2023からFY2024にかけて、わずかではあるものの増収し、過去最高売上で着地したことです。
当社は「営業利益」をKGIとして最重視しています。
売上はあまり重視していません。
しかし売上は、お客様からの「期待」を表した通信簿ともいえます。
広告予算が1年で10倍以上に増えたお客様もいらっしゃいます。
オリジナル作品の協業など、深くお取り組みさせていただくお客様もいらっしゃいます。
こういった成果を眺めていると、悪いことばかりではなかった1年でした。
日頃のメンバーのみんなの努力の賜物です。
いつもそうですが、感謝という言葉しか思いつきません。
さらに、こんな時期でも仲間は増えています。
当社はリファラルによる紹介入社が多いのが特徴です。
沖縄在住の社員も3人(すべてリファラル)まで増えました。
そろそろ沖縄に支店でもつくろうかと議論中です。
皆、単に沖縄に行きたいだけですが。
厳しい現実は直視しつつも、明るい未来を伸ばそうと努力することはできたと思います。
成長している部分には引き続き躊躇なく投資し続けます。
今年の抱負
今年は「足腰を鍛える」ことからはじめます。
例えば、こういった課題に向き合い、組織を強靭にしたいと考えています。
ミスしない。
仕事は人間が行うものですので、ミスやトラブルなどはつきものです。
それ自体は仕方ないと思います。
しかし、そこから学ばないのはプロ失格です。
効率化・自動化・仕組み化・負荷分散などを徹底的に行います。
チェックすべきことを徹底的に洗い出してチェックする。
危機意識や当事者意識を組織として強めます。
お客様の期待以上のパフォーマンスを出し続ける。
お客様からの信頼を高め続けます。
収益性が悪い箇所を解消する。
意思決定と実行力を高めます。
マネジメント体制を強靭にする。
経営層、マネージャー層、リーダー層のコミュニケーションを厚くします。
めちゃくちゃ、基本的です。
夢がないと言われてしまうかもしれません。
しかし、夢を語る前に、強靭な組織に仕上げる1年にしたいと考えています。
チャレンジ
新規事業は一時停止していますが、既存事業の延長ではいくつかの新たなチャレンジをしています。
たとえば、海外展開。
お客様からの要望にあわせて、海外マーケットでの実績を積んで、新たなマーケットを切り開きたいと考えています。
計画には入れていませんが、落ち着いたら、新しい分野でチャレンジしたいと考えています。
新しいことを考えながら仲間とワイワイやっているいるときは、仕事とは思えない楽しいひとときです。
対面コミュニケーションの増加
当社では、コロナ禍が明けても、リモートと出社のハイブリッド出社を続けています。
世間では週3回以上とかフル出社が増えている昨今、なぜハイブリッド出社を続けるのか?
理由は、プロフェッショナルの集団であるならば、最もパフォーマンスを出せると判断できる時間、場所を自ら選択して働けば良いと思っているためです。
特にクリエイター・デザイナー・エンジニアは、時間や周囲の目を気にせず、自宅で音楽を聴きながら集中するほうがパフォーマンスが出る場合があることも事実です。
夜型のほうがパフォーマンスが出るならば、それでいいです。
そういったクリエイティブなメンバーたちに週5日強制しても、パフォーマンスが落ちるだけだと考えています。
ちなみに、当社のエンジニアは不思議と出社比率が高めですが、特段の指示はしていません。
経営会議は、出社を原則としています。
経営会議メンバー間では、厳しい話を率直にしたりすることも多いので、対面のほうが良いと考えているためです。
営業的な立ち回りやプロジェクトマネジメントが多い職種のメンバーも、少なくとも週1回以上はオフィスに来て対面でコミュニケーションするほうが良いという肌感があります。
そんな中、役員と営業的メンバーには出社義務をつけて、クリエイティブメンバーは義務にしない、というのも不公平だと思います。
結局、プロフェッショナルとしての大人の判断に委ねることにしています。
出社時間も自由です。
オフィスに来ること自体が目的ではなく、対面コミュニケーションの機会をつくることが目的ですので、朝から晩までオフィスにいる必要はないと考えています。
オフィスでは、チームメンバー同士で雑談したり、1on1 MTGをしたり、という仕事の効果が高いと感じます。
会食の前にオフィスに来て、夕方からweworkから提供されているビールを片手に仕事をしたり打ち合わせしたりするメンバーもいますが、それもまたよしです。
ゆるい、と思われるかもしれません。
実際、ゆるいところがあることは認めざるを得ません。
しかし、実は厳しいことがあるということに、気がつく人は気がついています。
出社して残業していれば仕事しているように見える=上司から評価される、という昭和的な発想はありませんので(ゼロとは言いませんが)。
当社の仕事はチームワークがないと成り立ちません。
必然的に、仕事をしていないとすぐに目立ちますし、勝手に報告が上がってきます。
また「来週は白板使って議論したいので会議室に集まりましょう」「面接があるので来てください」とお願いすれば、よほどのことがない限り出社するメンバーばかりです。
当社では、こういう信頼がベースにある限り、細かい出社義務ルールをつくる必要性を感じていません。
一方で、昨年12月に忘年会を開催した際、もう少し対面の機会を増やしたいね、という声がいくつか上がってきました。
昨年入社したメンバー同士で「はじめまして」なんて声もちらほらありました。
対面だと、オンラインではなかなか生まれない雑談とか立ち話とかが発生しますし、言いにくいことも五感で伝わったりします。
ブレストも白板を使いながら対面で行ったほうが効率的なことが多いです。
当社では、チームランチ補助制度をずっと続けていて、これはこれでワークしていると感じますが、チームだけだとセレンディピティが生まれにくいです。
やはり、普段話さない人と話せる環境づくりが必要だなぁと感じる昨今です。
今年はそういう対面の機会を増やす仕組みづくりをしたいと思います。
いろいろと偉そうに書いていますが、「経済なき道徳は寝言である」と言われるように、思想だけあってもパフォーマンスを出し続けない限りは説得力がありません。
こういった文化を続けていくためにも、まずは足腰を鍛えてパフォーマンスを高めてまいります。
最後に
本日、明治神宮に行ってきました。
昨年の下半期は何かに取り憑かれたように大変なことが多かったので、お祓いも兼ねて空気を変えようかな、ということで、経営陣プラスαの任意のメンバーで赴きました。
やっぱり明治神宮はいいですね。
新年、気分が引き締まりました。
昔は新年には明治神宮に行くことが多かったのですが、ここ最近は行っていませんでした。毎年恒例の行事にするかもしれません。
今年は足腰を鍛えつつ、お客様の期待にこたえつづけて、神頼みのパワーも借りつつ、社会にプラスになる会社にしたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします!