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2026年6月4日

チャッピーに広告が流せるChatGPTAdsの仕様を最速で解説

広告運用者向けに、アカウント設定・キャンペーン設計・入稿・配信・測定・改善・技術対応までを解説

ChatGPT Adsに関して、詳細なドキュメントが見られるようになってきたのでドキュメントを元に2026/6月時点のChatGPT広告の仕様解説をします。
ChatGPT Adsは、ユーザーがChatGPT上で情報収集、比較検討、意思決定を行う会話体験の中で、関連性の高い広告を表示する広告プロダクトです。従来の検索広告やSNS広告とは異なり、単一の検索語句や属性だけではなく、会話の文脈や意図に基づいて広告が選定される点が大きな特徴です。本記事では、Ads Manager Betaの公式ヘルプ内容をもとに、広告運用者が実務で理解すべきポイントを体系的に整理します。早く使ってみて実際のパフォーマンスを見てみたいところです


この記事でわかること

概要
ChatGPT Adsの基本 広告が誰に表示されるのか、どのようなフォーマットで表示されるのか、価格体系やブランドセーフティの考え方
Ads Manager Betaの使い方 アカウント作成、認証、請求設定、チーム招待、キャンペーン作成、編集、レポート確認
キャンペーン設計 Campaign / Ad Group / Adの3階層、目的・予算・国別ターゲティング・context hintsの考え方
実務上の注意点 クローラー許可、ランディングページ確認、審査・配信停止時の対応、一括アップロード時の運用

1. ChatGPT Adsとは

ChatGPT Adsは、ChatGPT内の会話体験に広告を組み込むための広告メニューです。ユーザーはChatGPTで「調べる」「比較する」「選ぶ」「意思決定する」といった行動を一連の対話の中で行います。ChatGPT Adsは、その会話の文脈を活用し、ユーザーが達成しようとしている目的に沿った広告メッセージを届けることを目指しています。

重要なのは、ChatGPT Adsを単なる検索広告の代替として捉えないことです。検索広告では検索語句が中心になりますが、ChatGPTではユーザーが課題、条件、悩み、比較軸、期待する結果を自然文で説明することがあります。そのため広告主は、キーワードだけでなく「どのような相談シーンで自社商品が役立つのか」を言語化する必要があります。

広告が表示されるユーザー

現時点では、広告は米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのFreeおよびGoユーザーに表示されます。一方、Plus、Pro、Businessプランのユーザー、18歳未満であると申告したユーザー、または18歳未満と推定されたユーザーには広告は表示されません。広告主側から見ると、現段階では配信対象国と対象プランが限定されたベータ的な市場である点を前提に、検証目的で始めるのが現実的です。日本、英国、韓国、ブラジル、メキシコでもChatGPT広告の展開がアナウンスされており、アカウント開設ができる状況に昨日今日となっています

広告フォーマット

広告は、関連するChatGPTの会話の下に表示されます。広告ユニットには、広告主名、ファビコン、タイトル、コピー、ランディングページ、画像アセットが含まれます。ユーザーが会話の流れの中で接触するため、広告表現は過度に煽るよりも、会話文脈に対して自然で有用な内容にすることが重要です。


構成要素

役割

実務上のポイント
広告主名 広告の提供元を示す アカウント情報に登録した表示名と一致するため、正式名称・ブランド表記を確認する
ファビコン/ロゴ 視覚的にブランドを識別させる 小さく表示されても認識できるシンプルなロゴが望ましい
タイトル 広告の主訴求を伝える 価値・対象者・用途が一目でわかる表現にする
コピー タイトルを補足する 機能、メリット、ユースケースを具体的に説明する
ランディングページ クリック後の遷移先 広告内容と最も関連性の高いページへ直接誘導する
画像アセット 広告メッセージを視覚補完する 雑然とした画像や抽象的すぎる画像は避ける

2. Ads Manager Betaでできること

OpenAI Ads Manager Betaは、ChatGPT Adsのキャンペーン作成、開始、管理、パフォーマンス確認を行うための管理画面です。ベータ版であり、今後も機能追加や仕様変更が想定されますが、現時点でも広告運用に必要な主要ワークフローは一通りサポートされています。

  • キャンペーンの作成と管理:ガイド付きフローまたはCSV一括アップロードで作成できます。
  • パフォーマンスのモニタリング:テーブル、グラフ、CSVエクスポートでインプレッション、クリック、費用などを確認できます。
  • アカウント設定の管理:メンバー、権限、APIキー、請求情報、変更ログなどを管理できます。

広告代理店や複数ブランドを扱う企業では、一括アップロードやCSVエクスポートを前提に運用設計しておくと、後からキャンペーン数が増えた際にも管理しやすくなります。

3. Ads Manager Betaアカウントのセットアップ

キャンペーンを配信するには、Ads Manager Betaの広告主アカウントを作成し、オンボーディング、アカウント認証、請求設定、必要に応じたチームメンバー招待を完了する必要があります。必要なステップが完了するまで、キャンペーンは配信されません。

なお、各ビジネスで広告主アカウントを作成するのは1人のアカウント所有者のみでよいとされています。アカウント作成後に、必要なチームメンバーを招待する形が基本です。


ステップ

作業内容

配信前の確認ポイント
1. アカウント作成 Ads Manager Betaへアクセスし、OpenAIアカウントでサインアップする 勤務先メールに紐づくアカウントを使うと管理しやすい
2. オンボーディング/認証 ビジネス情報、国、通貨、タイムゾーンなどを入力し、Personaによる認証質問に回答する 広告掲載可能な商品・サービスかどうか審査される
3. アカウント情報 設定 > アカウント情報でアカウント名とロゴを登録する 広告ユニットに表示したい内容と完全に一致しているか確認する
4. 請求/支払い設定 請求プロファイルとクレジットカード情報を登録する 請求書送付先メール、住所、国/地域、郵便番号など必須項目を漏れなく入力する
5. チーム招待 設定 > ユーザー > 招待からメンバーのメールアドレスを追加する 代理店・制作・レポート担当の権限設計を事前に決める

複数の広告主を管理する場合は、広告主ごとに専用のアカウントが必要です。代理店運用では、1つのアカウントに複数クライアントを混在させるのではなく、広告主単位でアカウントを分ける前提で整理するとよいでしょう。

広告代理店が運用する場合の注意点

広告代理店がクライアントに代わってChatGPT Adsを運用する場合でも、クライアントの広告主アカウントを代理店側で作成する運用は想定しにくい点に注意が必要です。Ads Manager Betaの画面上でも、代理店として「はい、他の組織やクライアントの代理で対応しています」を選択した場合、クライアントの広告主アカウントは作成できず、まずクライアント自身がアカウントを作成し、その後に代理店メンバーをチームへ追加してもらう必要がある旨が表示されます。

したがって、代理店側の実務フローとしては、まずクライアントにAds Manager Betaへアクセスしてもらい、広告主アカウントの作成、ビジネス情報の入力、アカウント認証、請求プロファイルと支払い方法の設定まで完了してもらいます。そのうえで、設定 > ユーザー > 招待から代理店担当者のメールアドレスを追加してもらい、運用権限を付与してもらう流れが現実的です。


関係者

主な対応範囲

注意点
クライアント 広告主アカウント作成、ビジネス情報入力、認証対応、請求/支払い設定、代理店メンバー招待 広告主アカウントの所有者となるため、最初の作成と請求設定はクライアント側で行う前提にする
広告代理店 キャンペーン設計、広告グループ/広告作成、入稿、レポート確認、改善提案 クライアントから招待を受けてAds Manager Betaへ参加し、付与された権限の範囲で運用する
両者で確認 表示される広告主名・ロゴ、LP、ポリシー準拠、予算、配信国、請求先 アカウント作成前に、誰が何を設定するかを整理しておくと手戻りを防げる

代理店からクライアントへ依頼する際は、「弊社で貴社の広告主アカウントを代理作成するのではなく、貴社にてアカウントを作成いただいた後、弊社担当者をユーザー招待してください」と明確に伝えるとスムーズです。特に請求情報や支払い方法はクライアントの重要情報を含むため、代理店が入力を代行しない運用にしておくと、権限管理・請求管理・監査の観点でも整理しやすくなります。

4. ChatGPT Adsの配信ロジックと価格体系

広告の選定と配信

ChatGPT Adsの広告システムは、主に会話の文脈や意図との関連性に基づいて広告を選定します。広告の選定には、広告グループで設定するコンテキストヒント、ランディングページ、広告タイトル、広告文などが考慮されます。

コンテキストヒントは、広告主の商品やサービスが関連しうる会話、トピック、キーワードを説明するための情報です。ただし、検索広告の完全一致キーワードのように機能するものではなく、特定の会話への配信を保証するものでもありません。

価格体系

ChatGPT Adsでは、CPMとCPCの購入オプションに対応しています。リーチを重視する場合はビュー数目的を選択し、CPMベースで購入します。クリックやサイト流入を重視する場合はクリック数目的を選択し、CPCベースで購入します。


目的

課金/最適化

向いているケース

入札の目安
ビュー数 CPM。1,000インプレッションあたりのコストでリーチと視認性を最適化 ブランド認知、新サービス告知、広く接触を取りたい施策 CPMキャンペーンのデフォルト上限入札額は$60 CPM
クリック数 CPC。クリック単価でエンゲージメントとトラフィックを最適化 LP誘導、資料請求、購入、登録などクリック後行動を重視する施策 開始時の上限入札額は1クリックあたり$3〜5が推奨

オークションは、関連性で重み付けされたセカンドプライスオークションです。単に高い入札を出せばよいというより、ユーザーの会話文脈に対して広告・LP・コンテキストヒントの関連性を高めることが重要になります。

5. キャンペーン構造:Campaign / Ad Group / Ad

Ads Manager Betaのキャンペーンは、Campaign、Ad Group、Adの3階層で構成されます。この構造を理解することが、適切な設計とレポート分析の前提になります。


階層

定義する内容

設計のコツ
Campaign 目的、予算、期間、国別ターゲティングを定義する最上位階層 ビジネス目標、商品カテゴリ、対象国、予算単位が大きく異なる場合は分ける
Ad Group テーマ、意図領域、コンテキストヒント、CPCキャンペーン時の最大入札額を設定する階層 1つの商品カテゴリー、ユーザー課題、ユースケースに絞る
Ad 実際に表示されるタイトル、コピー、画像、ランディングページ 同じテーマ内で複数の訴求・クリエイティブをテストする

6. キャンペーン作成のベストプラクティス

キャンペーンは、広告全体の目標と予算を定義します。良いキャンペーンとは、共通のビジネス目標を支える広告グループと広告をまとめたものです。キャンペーンには、キャンペーンタイトル、目的、予算、開始日と終了日、ターゲット国が含まれます。

目的の選択

目的は、料金体系と最適化方法を決める重要な設定です。認知やリーチを重視するならビュー数、サイト送客や比較検討を重視するならクリック数を選びます。初期検証では、目的を混在させず、キャンペーン単位で明確に分けるとレポート分析がしやすくなります。

予算の設定

予算は、テストに必要な十分な配信量と、リスクを抑えた検証のバランスで決めます。新しいプラットフォームであるため、初期から過度に細かく分割しすぎると、意味のあるパフォーマンスシグナルを得にくくなる可能性があります。まずは商品カテゴリや訴求軸ごとに適度な粒度で分け、配信後に結果を見て調整するのが現実的です。

開始日と終了日

キャンペーンの期間は、十分な学習・検証期間を確保しつつ、プロモーションや季節性に合わせて設定します。短期キャンペーンでは、審査や初期配信の遅れも考慮して、余裕を持ったスケジュール設計が必要です。

ターゲット国

現時点で広告主が配信できる国は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国です。近いうちに日本、英国、韓国、ブラジル、メキシコも追加される予定です

7. 広告グループとコンテキストヒントの設計

広告グループは、キャンペーンを明確なテーマ別に整理するための階層です。各広告グループには、広告グループタイトル、コンテキストヒント、クリック数目的キャンペーンにおける最大CPC入札額が含まれます。

コンテキストヒントは、ChatGPTが広告グループと関連する会話を理解するためのシグナルです。単独のキーワードを列挙するのではなく、ユーザーがChatGPTに相談しそうな質問、ニーズ、状況の種類を説明することが推奨されます。


悪い例

改善例

理由
英会話, TOEIC, 留学 海外出張前に短期間で実践的な英会話を学びたいユーザー。英語面接や出張先で使う表現をChatGPTで相談している。 単語よりも会話の文脈・目的・状況が伝わる
会計ソフト, 請求書, 経費 小規模事業者が請求書作成、経費精算、月次会計を効率化する方法を調べている。 商品が役立つ業務シーンが明確になる
転職, 履歴書, 面接 職務経歴書の改善、面接対策、転職活動の進め方を相談している社会人。 ユーザーの意図領域に合わせて広告を整理できる
  • 各広告グループは、1つの商品カテゴリー、テーマ、または意図領域に絞る。
  • オーディエンスやユースケースが明確に異なる場合は、別々の広告グループに分ける。
  • 関連性のない商品やテーマを同じ広告グループにまとめない。
  • 各広告グループに複数の広告を入れ、異なる訴求方法をテストする。

8. ChatGPT用広告クリエイティブの作り方

ChatGPT用の広告作成では、キーワードベースのプラットフォームとは異なるアプローチが必要です。ChatGPTは広告を単純な検索クエリにマッチングするのではなく、会話コンテキストに基づくユーザー意図にマッチングします。そのため、明確で具体的で、メリットが伝わる広告ほど、関連性の高い会話に合致しやすくなります。

広告タイトル

タイトルでは、製品・サービスの価値やメリットを一目で理解できるようにします。抽象的なブランドコピーよりも、対象者、課題、得られる結果がわかる表現が有効です。

広告コピー

コピーでは、タイトルを繰り返すのではなく、機能、メリット、ユースケースなど新しい情報を追加します。ユーザーが「自分の相談に関係がある」とすばやく判断できるよう、平易で具体的な言葉を使います。

ランディングページ

ランディングページは、広告内容と最も関連性の高いページを指定します。汎用トップページではなく、商品ページ、カテゴリページ、キャンペーンページ、コンテンツページなど、クリック直後にユーザーが期待する情報へ到達できるページが望ましいです。UTMなどの静的なトラッキングパラメータはリンク先URLに直接追加できます。

画像

画像は、広告メッセージを支えるシンプルで関連性の高いビジュアルにします。抽象的すぎる画像、情報量が多すぎる画像、広告文と関係が薄い画像は避け、タイトル・コピー・LPと一貫性を持たせます。


観点

良いクリエイティブ

避けたいクリエイティブ
明確性 誰向けか、何が得られるかがすぐ伝わる 抽象的なブランドスローガンだけで内容がわからない
具体性 機能、用途、利用シーンが示されている 「最高」「革新的」など根拠のない表現が中心
一貫性 タイトル、コピー、画像、LPが同じ価値提案を伝えている 広告とLPの内容がずれている
有用性 ユーザーの相談・検討に役立つ情報を提示している 会話文脈に割り込むだけの売り込みになっている

9. 最初のキャンペーン開始手順

最初のキャンペーンは、ガイド付きキャンペーン作成またはCSV一括アップロードで作成できます。少数のキャンペーンを手動で始めるならガイド付きフロー、大規模なローンチや複数キャンペーンを同時に管理するなら一括アップロードが向いています。

  1. Ads Manager Betaアカウントを作成し、アカウント名、ロゴ、請求プロファイル、支払い方法、アカウント認証、チームメンバー招待を完了する。
  2. キャンペーンを作成し、目的、予算、期間、国別ターゲティングを設定する。
  3. 広告グループを作成し、テーマや意図領域ごとにコンテキストヒントを設定する。
  4. 広告を作成し、タイトル、説明文、画像、ランディングページを登録する。
  5. キャンペーンを審査に提出する。承認後、ステータスと初期パフォーマンスを確認する。

キャンペーンが「配信されていません」と表示される場合は、ステータスにカーソルを合わせると理由を確認できます。多くの場合は広告またはキャンペーンを編集して再送信することで解決できますが、ポリシー上の理由、アカウント審査、事業内容の検証、請求対応が必要な場合もあります。

10. キャンペーン編集と一括更新

Ads Manager Betaでキャンペーンを変更する方法は、主にインライン編集と一括編集の2つです。


編集方法

向いている作業

具体例
インライン編集 単発・軽微な更新 予算調整、広告文の修正、画像差し替え、キャンペーン一時停止
一括編集 複数オブジェクトにまたがる大規模変更 コンテキストヒント、広告コピー、LP、複数広告グループの構造変更

既存キャンペーンを一括で更新する場合は、対象のキャンペーン、広告グループ、広告を選択し、「Export for edit」で編集用ファイルをダウンロードします。そのスキーマファイルを更新し、「Create」から「Bulk upload」を選択してアップロードします。

既存キャンペーンに新しい広告グループや広告を追加する場合は、既存行のキャンペーンIDまたは広告グループIDをコピーし、新規行の広告グループIDまたは広告IDは空欄のまま登録します。これにより、指定されたIDに基づいて新しいオブジェクトが既存構造に紐づきます。

11. 測定・レポートの見方

Ads Manager Betaでは、キャンペーン、広告グループ、広告の各階層でパフォーマンス指標を確認できます。現時点で利用できる主な指標は、インプレッション、クリック、支出、CTR、平均CPC、平均CPM、コンバージョン数です。


指標

意味

見るべきポイント
インプレッション数 広告が表示された回数 配信量、予算消化、対象文脈への露出状況を確認する
クリック数 広告がクリックされた回数 訴求やLPへの関心の強さを見る
支出 広告配信に費やした合計金額 予算消化ペースと費用対効果を見る
CTR 表示に対してクリックされた割合 タイトル、コピー、画像、会話文脈との一致度を評価する
平均CPC 1クリックあたりの平均費用 クリック獲得効率を評価する
平均CPM 1,000インプレッションあたりの平均費用 リーチ効率を評価する
コンバージョン数 測定設定済みの場合に起因するCVイベント数 最終成果との関係を評価する

レポートはテーブルビュー、CSVダウンロード、インサイトチャートで確認できます。CSVでは、指定期間の累積値または日次値をダウンロードできます。初期運用では、広告グループ単位でCTRやクリック単価を比較し、どのコンテキストヒントや訴求が反応を得ているかを見ると改善につなげやすくなります。

12. コンバージョン測定とUTM設計

ChatGPT Adsからのコンバージョンを測定するには、Ads Manager Betaでコンバージョン測定を設定します。また、ランディングページURLにUTMパラメータなどの静的なトラッキングパラメータを追加することで、既存のアクセス解析ツールでもChatGPT Adsからのトラフィックを把握できます。

実務では、少なくともutm_source、utm_medium、utm_campaign、utm_contentを設計しておくと、媒体、課金種別、キャンペーン、広告バリエーションの分析がしやすくなります。


パラメータ

設定例

用途
utm_source chatgpt_ads 流入元をChatGPT Adsとして識別する
utm_medium cpc または cpm 購入目的・課金体系を区別する
utm_campaign us_saas_trial_202606 キャンペーン単位で成果を集計する
utm_content adgroup_resume_title_a 広告グループやクリエイティブ差分を分析する

13. OpenAIクローラー許可の技術対応

広告を送信すると、OpenAIはランディングページの安全性やポリシー準拠を検証するためにクローラーでページへアクセスする場合があります。また、広告を表示する適切なタイミングを判断するために、ランディングページのコンテンツが利用される場合があります。

許可すべきクローラーとして、OAI-AdsBotは必須です。加えて、OAI-AdsBotとOAI-SearchBotの両方を許可することが推奨されています。

確認すべき主なブロック要因


確認箇所

起こりうる問題

対応
robots.txt OpenAIクローラーのアクセスが許可されておらず、クロールが停止する OAI-AdsBotとOAI-SearchBotに対して対象パスをAllowする
WAF/CDN/ボット対策 CloudflareやAkamaiなどで403 Forbiddenになる ユーザーエージェントを基準に許可リストへ追加する
CAPTCHA/JSチャレンジ 人間確認やセッション検証でクローラーが止まる アプリケーションレベルの自動化対策からOpenAIクローラーを除外する
レート制限 大量アップロードやクロール増加で429 Too Many Requestsになる ログ、CDN、ボット対策イベント、スロットルルールを確認し、必要に応じて小分けにアップロードする

robots.txtの例:

User-agent: OAI-SearchBot

Allow: /

User-agent: OAI-AdsBot

Allow: /

固定IPだけに依存した許可設定は、将来的なインフラ変更に弱くなる可能性があります。ユーザーエージェント識別、認証済みボットプログラム、ファイアウォール許可リスト、robots.txt、プロバイダーのボット検証システムを組み合わせて検証することが推奨されます。

14. ブランドセーフティとポリシー対応

OpenAIのポリシーでは、安全かつ適切で、ユーザーの信頼とブランド安全性に合致するチャット付近にのみ広告を掲載するとされています。センシティブな会話コンテキストやブランドにとって不適切な環境で広告が表示されないよう、安全対策が設計されています。

広告主側でも、クリエイティブ、画像、ランディングページが広告ポリシーに準拠しているか確認する必要があります。誤解を招く表現、一貫性のない訴求、許可されていないコンテンツを含む場合、広告が却下される可能性があります。

15. 実務向け:初期テスト設計のおすすめ

ChatGPT Adsは新しい広告面であるため、最初から大規模な獲得施策として見るよりも、会話文脈ごとの反応を検証するテスト媒体として始めるのが適しています。


設計項目

おすすめ方針
キャンペーン数 目的や対象国が異なる場合のみ分ける。初期は分けすぎない。
広告グループ ユーザーの意図領域ごとに3〜5程度から開始する。
広告本数 各広告グループに複数のタイトル・コピー・画像を用意する。
LP 広告グループの文脈に最も近いページへ直接遷移させる。
評価期間 短期で判断しすぎず、一定のインプレッションとクリックが貯まるまで観察する。
主な評価指標 初期はインプレッション、CTR、クリック単価、LP行動、コンバージョンの順で見る。

16. 配信前チェックリスト

  • アカウント認証が完了している。
  • アカウント名とロゴが、広告ユニットに表示したい内容と一致している。
  • 請求プロファイルと支払い方法が設定されている。
  • 対象国が現在配信可能な国に含まれている。
  • キャンペーン目的がビュー数またはクリック数のどちらかに明確に設定されている。
  • 広告グループが1つのテーマまたは意図領域に絞られている。
  • コンテキストヒントが単語の羅列ではなく、ユーザーの相談文脈として書かれている。
  • タイトル、コピー、画像、LPに一貫性がある。
  • LPが有効で、OAI-AdsBotおよびOAI-SearchBotからアクセス可能である。
  • UTMなどのトラッキングパラメータが付与されている。
  • ポリシー違反や誤解を招く表現がない。
  • 配信後のレポート確認、CSV出力、改善フローを決めている。

まとめ

ChatGPT Adsは、ユーザーがChatGPT上で課題を相談し、選択肢を比較し、意思決定へ向かう文脈に広告を表示できる新しい広告プロダクトです。運用上のポイントは、検索語句だけでなく会話の意図を設計すること、キャンペーン/広告グループ/広告の3階層を明確に分けること、広告とランディングページの関連性を高めること、そして初期配信後のシグナルを見ながら改善することです。

特にコンテキストヒントは、ChatGPT Adsならではの重要な設計要素です。単語を詰め込むのではなく、ユーザーがChatGPTに相談しそうな状況やニーズを具体的に書くことで、広告システムが関連性を判断しやすくなります。今後機能や配信国が拡大すれば、検索広告やSNS広告とは異なる「会話文脈型広告」として、広告運用の新しい選択肢になる可能性があります。

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