コーポレート ヒストリー
2022年10月26日

【第2回】メタップスワンの成り立ち -メタップスインタラクティブ編-

メタップスワンの成り立ち第二回目は「メタップスインタラクティブ編」です。今回は特別にメタップスインタラクティブ(旧エンジン株式会社)の創業者であり、現在はメタップスワンを卒業し、オイシックス・ラ・大地や株式会社WAKUWAKUで活躍されている佐野さんにも参加いただきました!佐野さん、ご協力ありがとうございます!

特別ゲスト
佐野 達也さん
バリュークリックジャパン株式会社を経て、インターネット広告代理店を創業し、米国SEO会社日本法人に事業譲渡。その後、グリー株式会社にてリフォームEC事業の立ち上げ等を経て、2017年にエンジン株式会社を創業。同年M&Aによりメタップスグループ入りし、株式会社メタップスインタラクティブ代表取締役に就任。2019年株式会社メタップスワンの取締役に就任。現在はエスティーワイ株式会社 代表取締役、オイシックス・ラ・大地株式会社 Special Advisor、株式会社WAKUWAKU グロースパートナー。

佐野さん、本日はご協力ありがとうございます!まずはメタップスインタラクティブの前身であるエンジン株式会社のことを教えていただけますか?

佐野

エンジン株式会社は元々、広告運用に特化した会社を作ろうと思い、創業した会社でした。当時はまだまだ管理画面は触れるけどPDCAを回しながら広告運用できるという人が少なくて。以前から知り合いだった山倉さん(現メタップスワン執行役員)やその友人など、当時フリーでそのあたりを得意としながらやっている人を集めました。

杉崎

M&Aの前から、メタップスグループの一部の広告運用をエンジンが請け負っていましたよね。

佐野

はい。そのほかにもありがたいことに大きな予算規模のクライアントからの発注もあり、人材を増やしているところでした。


(画像/佐野氏)

2017年にビカムとのM&Aに合意し、メタップスグループ入りをしましたが、そもそもビカムがエンジンをM&Aすることになった経緯を教えてください。

高木

ビカムがメタップスグループ入りした直後は、新宿オフィスで和田さん(現メタップス・メタップスペイメント取締役)や杉崎さんとしばしばメタップスのマーケティング部門をどうすべきかという議論をよくしていたんです。
メタップスグループ内の一部では、運用ファンクションは不要という意見もあったりしましたが、僕個人としては広告の「運用」機能を社内に持って、クリエイティブ制作にも大きく関わったり広告成果にコミットできるような運用をしていったほうがクライアントとの関係が長続きするんじゃないかと考えていました。「メタップスマーケティング構想」と呼んでいて、どうやって手をつけようかなと思っていたところでした。

杉崎

でも、運用メンバーをゼロから集めるのもなかなか大変だよね、という話になっていたんですよね。

高木

ですね。ビカムも一部で広告運用は行っていましたが、運用できる媒体が限られていました。たとえばCriteoのついでにGoogleとかFacebookのディスプレイ広告も提供できる機会があってもサービス提供ができない、とか。なので、もう少し幅広く扱えるメンバーというかファンクションが欲しかったんです。ゼロから集めるよりもファンクションごと獲得したほうが早そうだなと思っていました。
そんな時に、昔からの知り合いだった佐野さんと話していると、エンジンがメタップスグループの一部の広告運用を請け負っていることがわかりました。そこからどんどんM&Aに向けて話をするようになっていきました。エンジンには運用に強い精鋭が揃っていたことも決め手の一つです。


(画像/高木)

M&Aの話がきたとき、佐野さんはどういったお気持ちだったのでしょうか?

佐野

元々、高木さんと僕は昔からの知り合いで、お互い同じネット業界の経営者という共通点もあり、定期的に会って話をする間柄でした。
M&Aにあたって高木さんから色々伺っていると、本気でマーケティング領域を伸ばしていきたいという気持ちが伝わってきましたし、一緒にやっていくと面白そうだなと思ったのが正直な気持ちです。

高木

当時、五反田のタリーズでたくさん話しましたよね(笑)。他のメンバーも同じ気持ちだったのでしょうか?

佐野

山倉さんもメタップスグループ入りには賛成でした。メタップスは面白そうな会社だしいいよね、と。前向きにとらえてもらってよかったです。

M&Aしたあとのことを教えてください。

高木

まずは社名をメタップスインタラクティブに変更しました。そして、ビカムと同じグループとして融合するように取り組みました。佐野さんたちにはビカムのオフィスがあった渋谷によく来てもらって、毎週、経営会議後に神泉のお店をあちらこちらまわってランチに行ったりしていましたね。異なる2つの会社が一緒になって、不和が生じたりしないか懸念はありましたが、比較的スムーズに馴染んでいったのでそこは安心しました。
特に佐野さんとJunさん(金森)は相性が良く、案外混ざり合うことってできるんだと学びがありましたね。


(画像/ 左:金森 右:佐野氏)

佐野

僕らも、これまでエンジンでは扱っていなかったCriteoなどのデータフィード広告を運用できるようになったり、反対にビカム側で対応ができていなかったGoogle・Yahoo周りを一緒に提案したりなど、お互いの得意分野で足りない部分を補い合うことができました。

杉崎

会社全体としても、これまでのメディア事業とデータフィード事業に加えて、広告代理事業も充実したことで提案の幅が広がり、順調に業績を伸ばしていくことができたのがよかったですよね。白田さんも現在はMD事業部(ビカムを中心とした部門)に融合して活躍していますしね。

高木

山倉さんも今や経営陣となって奮闘しています。佐野さんのDNAは良い意味でちゃんと残っていますよ(笑)

佐野

それは良かった(笑)

高木

エンジンは運用が強いということでM&Aするに至りましたが、最終的にやっぱり「人」が決め手で、佐野さんの会社だったからというのが一番の理由でした。
佐野さんは2021年にメタップスワンを卒業し、今は別の道で活躍されていますが、こうして今も繋がっていて、今回の取材にも協力してくれました。まあ、ネタがなくてもしょっちゅう会っていますけどね(笑)。
これからもこういう縁を大事にしていきたいと思っています。佐野さんありがとうございました!


(画像/ 左から:杉崎、高木、佐野氏、金森)

ありがとうございました。次回のアズアンドコー編はこちらから。

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