コーポレート ヒストリー
2022年10月26日

【第3回】メタップスワンの成り立ち -アズアンドコー編-

メタップスワンの成り立ち第3回目は「アズアンドコー編」です。

 

ビカム、メタップスインタラクティブと話を伺ってきましたが、アズアンドコーは最後にM&Aされましたね。アズアンドコーとM&Aに至った経緯を教えてください。

高木

エンジン(メタップスインタラクティブ)とのM&Aが決まった前後でアズアンドコーの創業者である川崎さんから連絡がきて、時々情報交換するようになりました。川崎さんとは古くからの付き合いです。
最初は両社のビジネス協業を模索していましたが、話の流れでM&Aに向かっていくことになりました。

杉崎

アズアンドコーは当時からスマートフォン広告に注力しており、電子書籍などのクライアントを中心にクリエイティブ制作から広告運用、ディレクションまで行う会社でした。

高木

僕は特にアズアンドコーが持つ、クリエイティブまわりの機能の獲得はメタップスグループにとっても有益だろうと感じていたんですね。

杉崎

高木さんは当時、そこはかなり強く言っていましたよね。
話が始まって半年くらい経った2018年から本格的に両社のM&Aを進めることになりました。

(写真/杉崎)

 

アズアンドコーとのM&Aは特に大変だったと聞いています。

高木

それはもう大変でした(笑)エンジンはビカムとのM&Aでしたが、アズアンドコーはメタップスでのM&Aだったため、メタップスの人も多く関わって、買収が全てFIXするまでかなりのすったもんだがあって、なかなか骨の折れる仕事でした。

杉崎

本当に大変でしたね(笑)売上高も社員数もかなり大きかったので、確認することや調整することが多かったですね。

高木

ここでは詳しい内容はお伝え出来ませんが、色々ありました。2018年8月にM&Aが合意し全てが終わって、相当な達成感がありました。あの日、川崎さんと渡辺さん(アズアンドコーの元取締役)と3人で祝杯をあげた日のことは忘れもしません。

高木

ちなみにアズアンドコーには齋藤さんというキーパーソンがいます。まだ齋藤さんがM&Aの話を知る前に、杉崎さんと僕で面談をして色々突っ込んだ質問をすると、「何でこんな質問に答える必要があるんだ?」と言わんばかりの顔でしぶしぶ答えてくれたこともありました(笑)

杉崎

ありましたね(笑)M&Aの話を伝えた後、高木さんと齋藤さんと僕の3人で飲みに行って、複雑な心境の中、色々と本音を話してくれました。

高木

齋藤さんは本当にまじめで優秀な方ですよね。今では当社の取締役として広告部門を背負って大活躍しています。

(写真/左:高木 右:齋藤)

 

M&Aに至るまでは大変だったようですが、合意後はどうだったのでしょうか?

高木

合意後の当初、M&A後のPMIもかなり大変でした。大きな石をどかすと毎回違う虫が出てくるような、もぐらたたきのような日々が続きましたね。それでも現在ではAM事業部(アズアンドコーを中心とした部門)は会社全体を引っ張っていってくれる存在ですし、若手の人たちもかなり成長してくれていて、良い方向に変わっています。

杉崎

当時から高木さんがずっと重要視してきたクリエイティブチームについても、やはり需要があるので今どんどん人材を増やして強化していっているところです。

 

ビカムやメタップスインタラクティブとのシナジーは生まれたのでしょうか?

高木

メタップスインタラクティブとは元々同じような広告を取り扱っていたのですぐに融合できましたし、ビカムについても、アズアンドコーが取り扱ってこなかったデータフィード広告を一緒に提案・運用したりと、シナジーは生まれたと思います。

杉崎

アズアンドコーが得意とする電子書籍のクライアントは、書影によっては広告配信できないケースもありますが、ビカムのデータフィードチームと協力して精査を行い、適切なデータを作成できていることも現在は強みの一つですよね。

高木

お互いの得意分野が、合併したことでより強化されたことは本当に良いことだと思います。
アズアンドコーの創業者である川崎さん、渡辺さんは順次退任されましたが、お二人が創り上げてきたものが基盤となって今があるので、本当に感謝しかないです。

 

ありがとうございます。次回の合併後前後編はこちらから。

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